今年は暖冬だったので春が早く来るかと思ったが、草木の様子は例年のこの時期と同じくらいだと思う。
モミジの新芽はいつもと同じくらいだし、桜の花はまだ咲いていない。雨が降らないので草木の育ちが悪いのかもしれない。
地面から新芽が出てくるものの、次々とモンジロウが食べつくすので雑草はいっこうに育たない。
まだヤギ一頭の腹を満たすほどの草は無いから牧草が欠かせないのだ。
春の風は心地良く、どこからか良い香りが漂う。私も鼻の穴を大きく膨らませ、春の風を吸い込んでいる。スギ花粉のおかげで春が台無しの人も多いが、花粉症さえなければこの時期が最も気持ちがいいと思う。
それは動物たちのこの笑顔を見ても分かるだろう。
さて、前回のブログから時間が経ったが、ハシボソ夫婦の巣作りはどうなっているのか。
遡ること3月2日 ハシボソ夫婦が急ピッチで巣作りをしていた時期だ。
前回のブログでは鉄塔最上部の右側に巣を構えたところだったが、翌日から巣を左側に移動させ始めたのだ。
そして、3月4日には完全に左奥への移設が完了していた。
それからは塔体の左側を定点観察していたのだが、なぜか巣の仕上がりが遅い。
そればかりではない。巣が小さくなっていくのだ。
「あっ! もしかして・・・。」
なんと! いつの間にか巣を一段下に移動させていたのだ。
これに気が付かない私もマヌケだが、これまでにハシボソ夫婦が最上段以外に巣を構えるなんて、一度もなかったことだ。
カラスは従来の成功体験をもとに同じ行動をとることが基本であり、いわば前例踏襲のお役所仕事のようなものだ。なのになぜ?
3月11日 上段の巣材はまだ残っているが、この状態で巣作りのペースは鈍くなった。
ずいぶん雑な感じだが、巣が仕上がるのはいつになることやら。
それはそうと、子ガラスたちはどうなったのか。
エサ台にいるのはハシボソのお父さんだ。
子ガラスたちだが、2月末頃までは兄弟がつるんで行動していたのに、3月にはほとんど姿を見せなくなった。
最後に子ガラスを見たのは3月14日のことだった。今年の子ガラスはもう少し粘るかと思っていたが、厳しいカラスの掟に従い、この場を追われたようだ。今頃は他の若鳥の群れと合流し、どこか遠くへ旅しているのだろう。
3月17日 朝8時半ころ、突然、鉄塔にハシブトガラスの群れが押し寄せて来た。
その数14羽。縄張りを持たずに各地を移動する若いカラスの集団だろう。
圧倒的なハシブト軍団を前に、さすがのハシボソ夫婦も静観するしかない。野生動物というのは勝てない喧嘩はしないものだ。
さいわい、ハシブト軍団はハシボソ夫婦の巣には何の関心もないようで、しばらく騒いだ後にどこかへ去っていった。
3月22日 ハシボソのお母さんが巣に戻って来た。
そして巣に座り込んだ。この行動から、すでに産卵を終えていることは確実だ。
だが、10日前に見たときと巣の様子は同じだ。これはつまり、あの時の状態ですでに巣は完成ということだったらしい。私はまだ巣が未完成だと思い油断していたので、いつ産卵したのか不明である。
<本日のオマケ>
2月頃から庭に来るようになった二匹のタヌキだが、昼夜問わずにそこら辺をウロウロしている。
この二匹はおそらく兄弟だと思う。タヌキは2-4匹で集団行動するが、これは夫婦兄弟の家族単位で行動しているのだろう。しかし、DNAを調べたわけではないので兄弟であるという確証はない。
タヌキたちは、私が見ていない時にウッドデッキまで上がってくるようになった。
しかし、特に悪さはしていないようなので今のところは放置している。
最初は区別がつかなかった二匹だが、よく見るとずいぶん異なる。
こちらは体格が少し大きく、体毛は黒い部分が多い。そして警戒心が強いため、私に気が付くとすぐに走り去るのだ。
顔はポメラニアンに似てけっこう可愛いのだ。
もう一匹は小柄で体毛は黒が薄い。そして人を恐れない性格だ。
タヌキは特定の場所で排泄をする習性がある。森の中を探索すると、時々「タヌキのウンコ塚」が見つかるのだ。
ものすごい量のウンコが積みあがり、文字通りのウンコ塚を形成しているのだ。
同じ場所でウンコをする野生動物は珍しいと思う。例えば部屋飼いの猫は同じ場所でウンコをするが、本来の習性は隠しやすい場所にウンコをすることである。つまり、部屋の中はトイレしか適切な場所が無いから仕方なく同じ場所でするだけなのだ。
野生動物をペット化する際の最大の難関はトイレの躾だろうが、もしかしてタヌキは簡単に躾ができて室内飼育も可能ではないのか? と、思ったりするが、しかし、日本人と古くから馴染み愛されているタヌキがペット化されなかったということは、それなりの理由があるのだろう。
2026年3月22日 公開