4月の上旬に保護したキジバトの「ポッポハトヤマ」。
保護当時はまったく飛べなかったのだがその後、回復し放鳥したのであった。
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右の翼が少し下がっているが、骨折もなく各関節が自発的に動くのでそのまま治ることを期待していた。
そして保護してから10日後、放鳥が叶ったのであった。
正確に言うと「放鳥した」というよりも「逃げた」という状況である。
エサ台に設置した定点カメラには、ハトヤマ君が飛び出す瞬間が写っていた。
それがこれだ。
↓
私がケージの掃除をしようと天板を開けたその瞬間。
それを待っていたかのように飛び出したのだ。
この間、わずか0.5秒。
おそらくイメージトレーニングを積み重ね、この瞬間に勝負に出たのだろう。
そして呆然と見送る私・・・。
いつの間に回復したのか知らないが、とにかく良かった。
もっとこう、感動的な「放鳥のセレモニー」のようなことをしたかったのだが・・・。
放鳥前提だったので懐かないようにしていたから、別れはそっけないものだ。
元気に生き延びてくれたらそれでいい。
そして残されたのはハトの餌。いわば「ハトの忘れ物」だ。
保護飼育が長期化すると思ったので何種類か買い込んでいたのだ。
それにしても鳥の餌って、変な名前の商品が多いなぁ。
←「バードテイスト…」
鳥の味? いや、鳥の味覚かな?
いずれにしても意味不明な商品名だ。
文鳥の絵があるので、文鳥のための餌だということは分かる。
これはさらに直球だ。
↓
商品名はズバリ「鳩!」 不気味なタッチでハトの絵も描いてある。
もはや商品名を考えることすら放棄したかのようだ。
そういえば毎度お馴染みの九官鳥のエサもあったな。
商品名は「Qちゃん」だ。Qちゃんといえばオバケのキュウタロウだが、もちろんこれはキュウカンチョウの餌だから「Qちゃん」なのだ。
犬や猫のエサの商品名はあんなにもお洒落で食欲をそそるものなのに、鳥のエサはなぜか単純だが?
あぁ、そうか、鳥は種類ごとに食性が異なるから間違えないようにストレートな名称になっているのだ。 けしてネーミングセンスが欠如しているわけではなく、飼い主が間違えないような配慮がなされているのだ。たぶん。
さて、ハトヤマ君が去った今、これらは必要がなくなった。 鳩の餌なんてカラスも食べないし、スズメにやろうかと思ったが粒が小さすぎてエサ台の網をすり抜けてしまう。
ならば地面に撒いてキジバトに食わせてやろう。
ハトヤマ君も来るかも。
しかし鳥たちは来なかった。 タイミングが重要なんだろう。普段、何もないところに唐突に餌が撒かれていても、すぐには寄ってこないのだ。
ところでモンジロウが草のないところをはんでいるが・・・。
「何してんの?」
何もないようだが・・・。
「あっ! ハトの餌をたべてるっ!」
確かにこれ、ヤギが好きそうなものがブレンドされている。
そして、鳩の餌はモンジロウのオヤツになったのであった。
おわり・・・
2020年6月7日 公開