二週間ほど前のことだが、アディとバンが大喧嘩をしたため、二羽は再び隔離生活となった。この時期にケンカをするのは発情期と関係があるのかもしれない。
それはいつものことだから今さら気にしない。
しかし困ったことに・・・、
アディのクチバシが開かなくなったのだ。ケンカが原因かは不明だが、大喧嘩の翌日(4月15日)からである。
大好物の手羽先も口が開かないから食べられない。
カラスバーグもそのままでは食べられない。
仕方ないので私が砕いてやる。
いったいなぜ・・・?
しかし食欲は旺盛だ。
私は鳥類の医学書を調べてみたが、類似の症例は見当たらない。唯一、オカメインコにおいて細菌感染による炎症でクチバシが開かなくなる症状があるようだ。しかしそれは宿主特異性の病原菌なので、カラスには発症しないだろう。
アディの場合、激しいケンカをした後に突然発症して、それから症状は改善も悪化もせずにそのまま持続している。クチバシを開こうとするとプルプルするので末梢神経の損傷だろうか?
豚肉の細切れなどは自分で食べられる。
こんな時にチュールは便利。やっぱりイナバ。
困った・・・。
クチバシが開かない以外は食欲旺盛、動きは活発でよく鳴く。唯一気になることは、水浴びをしなくなったことだ。
カラスは体調不良の時に水浴びをしないのだ。
これは「なでろ」の合図である。
アディは寂しくなるとこの行動をとるのだが、なで方が気に入らないと「ガゥ!」と噛みついてくるのだ。しかし今は噛まれる心配はない・・・。
アディ自身も体の異変を感じていることは間違いない。
さて、この症状はどうなるのか?
しばらくはしっかり栄養をとらせ、経過を観察したい。
2024年4月29日 公開