8月18日 ハシボソのお父さんが子ガラスを連れてきた。子ガラスに卵黄を譲る様子を見ると、まだ親子で仲良くしているようだ。これは例のデカい子ガラスである。
一方、この子ガラスはいつもお父さんの後ろに隠れるようにしている。
こいつの独り立ちはまだ時間が掛かりそうだ。
そして8月に入ってからこのカメラに時々、気になる一羽のハシボソが写っていた。
なぜか真夏の陽ざしで日光浴。夏バテなのかヤル気のない様子だ。それからも昼間に時々カメラに写っていた。
別の日には、なぜかエサ台でセミ取りをしている。
この日は蜂取り。
そして苦しい姿勢でエサ台の裏をのぞく。
この姿はどこかで見たような・・・?
これだ!
↓↓
これは昨年2月のハシボソのお母さん。エサ台の裏をのぞく変な癖があるのだ。
さっきまでのはハシボソのお母さんだったのか!?
決定的な姿を見るまではまだ分からないが、もしかしてハシボソのお母さんが戻って来たのか?
それからというもの、私は直接その姿を見ようとひたすら待った。
そしてついに目の前に現れた。
地面をウロウロしている。
エサ台に飛び乗った。
シャッターチャンスだ。
久しぶりにみる姿は以前の印象と少し異なるが、これは間違いない。
ハシボソのお母さんだ!
つまり、あの鉄塔で子育てをしていたのはいつものハシボソのお母さんだったのだ。まったく姿を見せないので疑念が膨らむ一方だったが、しかしどうして半年以上も庭に来なかったのか? 謎は残るがとにかく「ハシボソのお母さん死亡説」は私の思い過ごしであり、ここに覆されたのであった。
「ぜんぜん見分けがつかない!」という人もいるかもしれないので、ハシボソ夫婦の写真を並べて比較してみよう。
↓↓
お母さんは頭部の羽毛が眼の上にかぶるように生えており、これが童顔に見える原因である。対してお父さんは毛並みが均一で目が丸く大きいのが特徴だ。さらに、実際に観察してみると個々の動きに特徴があるのでさらに見分けがつきやすい。
< 本日のおまけ >
8月に入ってから森のハシブトガラスが活発になってきた。これは毎年のことだが、我が子のために縄張りの拡張を狙っているのだろう。
そしてついに、ハシブトの子供がエサ台に降りてきた。
まだ幼鳥なのにものすごく立派な体格だ。
改めてハシボソとは別の種類だと実感する。
初めてエサ台に来たようだが・・・?
おや? 煮干しに背を向けた。
どうやら煮干しを食べ物だと認識できなかったようだ。
ところで、さっきのハシブトに見覚えがないだろうか?
そう、時々来るハシブト君にそっくりなのだ。
↓↓
ハシブトガラスは外見の個体差が大きい。アディのようなファニーな顔立ちのもいるが、こいつのような屈強でワルな雰囲気こそ「ザ・カラス」という存在感だ。
さっきの子ガラスと照合してみよう。
↓↓
下の画像はさっきの子ガラスだ。上のハシブト君と比べても顔やクチバシの形状がそっくりだ。
「う~ん、似ている。」
これはおそらく親子だろう。
2021年8月22日 公開