私の書斎に大型の飼育ケージを作った。これまでもカラスを部屋に入れることはあったが、簡易な飼育ケージしかなかったので、今回は本格的なものを作ることにしたのだ。
(室内に設置する飼育ケージ)←飼育ケージの作り方
←以前の飼育ケージはこのサイズだったので、今回は容積が10倍以上に増大した。
カラスもさぞ喜ぶことだろう。
しかし・・・、
新築に招いたアディ君はものすごくテンションが低い。
ちっとも嬉しくないようだ。
室内の照明が暗すぎるのかもしれない。
仕切り板のおかげで光が遮られているのだ。
照明を追加しよう。
電源は隣のランプからとる。
ところで、こんな単純な配線でも電気工事士の資格が必要であり、無資格での施工はできないのだ。
私は数年前にこの資格を取得したが、資格を取ったからといって特に技術を習得できたわけではないのが恐ろしいところだ。
とにかく感電しないように注意しよう。
増設完了。
煌々と室内を照らしているが、これでも照度は300ルクスしかない。
だが、屋外は梅雨空にもかかわらず6000ルクスもあるのだ。
いつもそこにあるから実感がないが、太陽とは有り難く偉大な存在である。
だがしかし、明るさとカラスの機嫌は無関係だったようだ。
この状況が不満なのか大声で鳴き始めた。
アディは2歳頃まではまったく鳴かないカラスだったが、バン君をはじめ諸先輩方のおかげで鳴き方をマスターした。
さらにはカエル先輩にも鳴き方を教わったようで「ゲコゲコ」と鳴くこともある。
ついにはカラス小屋のバン君とセッションが始まった。
それにしてもハシブトガラスの声はよく通るものだ。
だが不快な音色ではないので我慢はできる。
さて、そろそろランチタイムだ。
バン君のところに食べ物を持っていこう。
バン君:
「おっ!俺のランチは和牛か」
「アディのヤロウがいないうちに俺だけご馳走♪」
バン君はアディが不在のときは機嫌が良い。
そう、この二羽はあまり仲が良くないのだ。
ちなみにバン君は移動するのが嫌いで、ここから絶対に出ようとしない。
だからいつも留守番だ。
そして翌日
室内で一夜を過ごしたアディ。
退屈すぎてもう限界らしく口数も少なくなってきた。
おもえばまるで、モデルルームのような殺風景な感じだ。
もっとこう、自然な演出が必要なのだろう。
扉を開けるとソワソワし始めた。
そして用意したキャリーに自ら乗り込む。
そそくさと「モデルルーム」をあとにするアディであった。
2019年7月28日 脱字の訂正
2019年7月14日 公開