カラスブログ2020年10月17日 猫の心理

カラス

ダラダラと続いた残暑も終わり、今はもう秋。


カラス

ライバルのハシブトたちは子育てが終わり、周囲は静かだ。


カラス

ハシボソ夫婦は悠々自適なカラスライフを満喫している。


カラス

野外のカラスが静かだと我が家のカラスたちも心穏やかだ。


カラス

夏に換羽を終えたアディ。


カラス

フサフサの新しい羽毛で気分も良さそうだ。


野良猫たち

そしてノラ猫のミケ。

昨年までの我が家はノラ猫が集まり色々な出来事があったが、今はミケだけになった。

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ハクホウはもうここには来ない。正確に言うと我が家を出禁処分となったのだ。 ミケへの想いが実り念願の生活を手に入れた彼に何があったのか?


今日はノラ猫のハクホウについて振り返ってみよう。

~ 昨年 ~

野良猫たち

これは昨年7月、ハクホウが我が家のメンバーになったころの様子だ。


野良猫たち

全てを手に入れ、満足そうなハクホウ。


ノラとして生きてきた彼にとって幸福の絶頂だろう。


野良猫たち

ミケとの関係も良さそうに見えるが、実際はそうでもない。


野良猫たち

ミケはいつもハクホウのことをバカにした態度をとるのだ。

だけどハクホウは気にしない。ここにいられるだけで充分だ。


野良猫たち

そんな生活が一カ月ほど続いたころ、ハクホウに変化が現れた。


これまでの謙虚さを忘れ、徐々に調子に乗りはじめたのだ。

野良猫たち

まずは家の周辺にマーキングをし、縄張りを誇示するようになった。 所かまわずオシッコをかけるので家の周りは悪臭が漂う。 とにかく色々な所や物に放尿するのだ。

さらに他のオス猫を威嚇して追い払うという行動に出たのだが、これはケンカが弱い彼にしては大胆な行動だ。 私が背後に控えているので気が大きくなったのだろう。

分かりやすく調子にのったものだ。

そして私に対する態度もだんだん大きくなってきた。


野良猫たち

朝と晩には「ヌァ゛~、ヌァ゛~」と奇声をあげて食事を要求。

ドアの前に鎮座し動く様子もない。


野良猫たち

しばらくすると、我が家の周辺からノラ猫が居なくなってしまった。 なんともいえない嫌な空気が我が家の周囲を覆っているかのようだ。 さらに、ミケに対してもそれまでの謙虚さはなくなり、だんだん偉そうな態度をとるようになった。

そしてハクホウの行動はさらにエスカレートしていった。 王者の座を手に入れたハクホウが次に求めたのはメス猫だ。 しかしミケはハクホウになびく様子はまったく無く、むしろ嫌われているようだった。 思い通りにならずにイラつくハクホウ・・・。

そしてついに!

ミケにまで攻撃を仕掛けるようになったのだ!


なんだかどこかで聞いたような醜聞だな? 例えば出世して権力を手にしたとたんに豹変する人とか、あるいは最愛の相手と結婚したとたんに亭主関白になり暴力沙汰とか・・・。 そんな「人の心の傲慢さ」を猫の世界に見た気がする。

いま思い出すとそれは興味深い心理変化であり、観察すればもっと面白いことが起きたかもしれない。 いや待った、聞けば面白い話だが渦中にいて面白いと感じるわけがない。それよりも、これを許容できるほど私は心の広い人間ではないのだ。

そして当然の結果であるが、ハクホウは追い出されることになった。

我が家で最初の「出入り禁止ネコ」という不名誉な処分となったのだ。

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野良猫たち

それから何度か追い払うと、ハクホウは我が家から離れていった。意外とあっさり去ったものだが、自分の立場が悪くなったことを敏感に感じたのだろう。 その後は時々カラス小屋に来てはこちらの様子を伺っていた。


野良猫たち

カラス小屋の屋根裏を物色したりオシッコをかけるなど嫌がらせのような行動をしていたが、しばらくすると姿を見なくなった。


そして現在・・・。

野良猫たち

我が家に来る猫はミケだけとなったのだ。

追い出したハクホウのことなら心配はいらない。 つい先日も近所の婆さんに可愛がられ、エサを貰っているところを目撃した。 こうして自分を受け入れてくれる場所を転々としているのだろう。

一時は我欲に支配されたハクホウだったが、元の優しいノラ猫に戻っているといいのだが・・・。


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2020年10月17日 公開

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