1月21日 いつ以来だろうか、久しぶりに子ガラス三兄弟が揃った。単独行動が多い三兄弟だったが、おそらく真冬になって森でエサが採れなくなったのだろう。そして再びお父さんを頼るようになったのだ。
秋まではあんなに虫を取り放題だったのに、虫たちはすっかり姿を消した。森に残っている食べ物は干からびた木の実くらいしかない。子ガラスたちが初めて経験する厳しい季節だ。
1月23日 実に寒い朝だ。暗い雲がたちこめ少し雪が積もった。
ヤギは寒さに強い動物ではあるが、この日はなかなか小屋から出ようとしない。
野良猫のミケにいたっては段ボールハウスの奥深くに潜り込み、呼びかけても反応がない。
まさか、凍死した?
心配になって懐中電灯で照らすと、不機嫌そうに顔を上げた。
ハシボソのお父さんが卵黄を取りに来た。
お父さんの後を追って次男が来た。エサ台に突入するタイミングを計っているのだろう。
お父さんが油断した一瞬の隙を突いて、卵黄を奪い取った。
そのはずみで卵黄は地面に転がり落ちた。
すかさず地面に落ちた卵黄を拾いに降りた次男。そして卵黄を丸飲みにした。
お父さんは屋根の上から傍観しているが、軽率に地面に降りることが鳥にとっていかに危険であるかを知っているからだ。
ベテランと素人の差は、時として致命的な結果になることもある。
さて、早くも冬は半ばを過ぎた。あと2-3週間もすれば巣作りの季節だ。お父さんに甘えている子ガラスたちも、ここに居られるのはあと僅かな時間だ。
2026年1月25日 公開