カラスブログ2018年2月3日 野良猫たちの恋

三毛猫

この三毛猫が我が家に来るようになって4ヵ月がたった。 初めて見た時に比べると、ずいぶん大きくなったようだ。

いつも朝食を食べに来るが、 夜は来ないので他所でもらっているのだろう。

この辺りでは野良猫が多く、 猫たちはそれぞれ、お気に入りの家でエサをもらって生きている。 いわゆる地域猫だ。 だが、この猫はまだ避妊手術をされていない。


三毛猫

この辺りには避妊手術をされた地域猫と野良猫が混在している。 さらには、外飼いの猫もいるため、 勝手に捕まえて避妊手術をするわけにはいかないのだ。

さて、周囲のオス猫たちはそろそろ発情期を迎えるが。


三毛猫

すると、太ったオス猫がやって来た。


三毛猫

さっきから、野太い発情した声を発していたのはコイツだ。

白い巨体は横綱の白鵬みたい。

そのまま「ハクホウ」という名前を付けてやった。


三毛猫

ハクホウは以前からミケに好意をよせている。

だがその想いは全く通じていない。


三毛猫

不愉快そうに立ち去るミケ。


三毛猫

後を追うハクホウ。


三毛猫

猫パンチで追い払うミケ。

想いが伝わらず困惑するハクホウ…。


三毛猫

まったく相手にされず立ち尽くす。


猫

ハクホウは巨体に似合わず優しい男だ。 ゆえに猫の世界ではあまりモテない。

よく見ると左の耳がV字にカットされているが、 これは去勢された地域猫の印なのだ。 だからそもそも参加資格が無いのであった…。

それがまた切ない。


茶トラ

そして最近になって登場したのがこのオス猫。 この辺のボスである。

立派な体格に精悍な顔立ち。 なにより、些細な事には動じない屈強な精神の持ち主だ。

最近、私の車に小便をかけているのもコイツだ。

ここに来る目的はもちろんミケ。


白黒猫

そして、いつもボスと一緒に行動しているこのオス猫。

こいつはボスの友達、というか子分である。 いつもジャイアンとつるんでいるスネ夫のような存在だ。

そのまま「スネ夫」と呼ばせてもらおう。



猫の発情

今日は朝から猫が発情した声がする。

声のする方を見ると、 何と、ミケが色っぽい声を出してボスを誘っているではないか!

声の主はミケだったのだ。

とうとうミケが発情してしまった。


猫の発情

子分のスネ夫も一緒にいる。

こいつらはいつも一緒に行動しているが、 こういう場面ではどうするのだ?

スネ夫をチラッと見るミケ。


猫の発情

だが、やはり選んだのはボスの方だ。

当然である。猫の世界では強い奴ほどモテるのだ。


猫の発情

何とも言えない表情だ。

そう、ミケはもう子猫ではなかったのだ。


猫の発情

ボスがミケの上に乗りかかった。

私はこの瞬間、子猫をワラワラと引き連れてくるミケの姿が脳裏をよぎった。

だがこの私に、こいつらの自然の営みを止める資格はあるのか?  かと言って、放置すれば子猫がワラワラと我が家の庭に。

「やめさせるんだ!」 そう思った。


猫の発情

だが、そう思ったのは私だけではなかったようだ。


猫の発情

音も無く近寄るスネ夫。

どうするというのだ? ボスを裏切るのか?


猫の発情

スネ夫は両耳を後ろに傾け、低く身構える。

それは攻撃の姿勢だ。


猫の発情

飛び掛かった!

不意打ちを喰らい、驚くボス。


猫の発情

このままミケを奪い去るのか?

そしてボスを裏切り、スネ夫とミケは愛の逃避行へ・・・。


猫の発情

と・・・、うまくいくはずは無く、怒り狂ったボスに追い回されるスネ夫であった。

こうして、ミケの貞操は守られた。

とりあえず今は、であるが・・・。




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2018年2月3日公開

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