モンジロウが何かの気配を察知し立ち上がった。
「誰か来たかな?」と、辺りを見渡すと・・・、
「なんだ、いつものキツネか・・・。」
この地域にキツネは生息していないので初めて見たときは驚いたものだが、私はもう慣れた。遠いところから川沿いを旅してここにたどり着いたのだろう。仲間も家族もいない孤独なキツネだ。
2019年10月26日 ←キツネが初めて来たときのブログ
誰か餌付けしているのか知らないが、あまり警戒心がないようだ。
地域に一匹しかいないキツネにエサやりをしたところで増殖するわけもなく、生態系が乱れる心配はないだろう。むしろ、腹を空かせたキツネが周辺の動物を襲う方が問題だと思う。
近所の婆さんが犬と間違えてエサを与えているのかも?
「よーし、いい子だポチ」なんて言いながら・・・。
以前はモンジロウと仲が悪かったのだが、今はどうだろう?
この日の様子が定点カメラに写っていた。
↓
キツネの方からモンジロウに会いに来たようだ。
まるで「遊ぼうよ」と言っているみたい。
次の朝、彼は再びやって来た。
モンジロウに会いに来たのだが・・・、
モンジロウはあまり歓迎していないのかな?
ちょっと気の毒だ。
しばらく一緒にいた後、森に帰って行った。
ここにはライバルがいなくて気楽だが、仲間もいない。
独り寂しく森に帰るキツネであった。
2021年6月13日 公開