「今年は暖冬だ」と、気が緩んでいたところに大寒波が次々と押し寄せ、春が遠のいた感じだ。それが原因か分からないが、今年のハシボソ夫婦の巣作りは二月中旬を過ぎても確認できない。
昨秋に改装したモンジロウの小屋は、風が入らない設計になっている。気に入ったようで夜になると小屋に入っている。
しかし、朝は普通にウッドデッキで寝ている。寒いのを我慢しているのか体をまん丸にしている。布団から出たくない子どものように全く動かない。多少寒くてもお気に入りの場所で寝たいらしい。
いつのまに移動しているのかと思って確認したところ、いつも夜半過ぎに移動するようだ。
早く起きるよう促されて、ようやく重い腰を上げた。
寒いので起き上がるのも面倒なのだろう。冬は寝ながらウンコすることもある。
さすがにオシッコは寝ながらできないようで、溜まっていた大量のオシッコを放出する。
起床後に体が温まると小屋に向かうが、小屋に入りたいわけではない。
そして・・・、
なぜだか理由は分からないが、小屋に向かって全力で頭突きをかます。
これを毎日のように続けるので、そのうち小屋が崩壊しそうだ。
小屋に何の恨みがあるのか知らないが、物に当たるのはやめてほしい。
ハシボソのお父さんがエサ台に来た。子ガラスもあとからついてきて屋根にとまった。
両親はまもなく繁殖期に入るため、その時が一緒に居られるタイムリミットとなる。
子ガラスの口の中はヒナの頃の赤色から黒色に変わったが、舌はまだピンク色を残している。
2月22日
そしてついに・・・、
昨日までは何もなかった鉄塔に、ハシボソ夫婦は突如として巣作りを開始した。
例年よりも10日以上遅いが、これは寒気による気温低下のせいというよりも、この間に強烈に吹き続けた北風が原因だと思う。突風に煽られては巣作りもできないからだ。
今年の巣立ちは5月25日と予想している。
<本日のオマケ>
~ ハシブトガラスと猫 続編 ~
庭で好き放題に暴れるハシブトくんにイラつくミケだったが、さんざんバカにされて悔しい思いをしたのであった。
2025年1月26日 ハシブトガラスと猫 ←前回のブログ
庭の真ん中で悠々と採餌するハシブトくん。おそらくヤギのフンを拾っているのだろう。
ミケにとっては、バカにされた恨みを晴らすチャンスだ。ミケはハシブトくんに気付かれないようにヤギ小屋の裏に回り込んだ。
そして、小屋の床下に身を隠した。
ミケは隠れているつもりだろうが、ハシブトくんからはよく見えていると思う。
なにも気にせず地面をつつくハシブトくん。
いま、ミケと目が合ったと思うが・・・?
ミケを挑発するかのように近づくハシブトくん。
ミケは腰をフリフリしながら攻撃体制に入った。
「突撃ーーー!!!」
渾身のロケットダッシュで襲い掛かるミケ。
しかしハシブトくんの方が一枚上手だった。
ミケをバカにするかのように頭上でホバリングしながら去っていった・・・。
ハシブトくんは完全にミケをバカにしているようだが、あまり油断しない方が身のためだぞ。ある日ハシブトくんの死体が庭に転がっていたとしても、私は同情できないだろう。
2025年2月23日 公開