5月7日に巣立った三羽の子ガラスたち。 その後に一度はそろって庭にやって来たのだが、 活動の中心は森の中のため子ガラスの姿を見ることも少なかった。
子ガラスは、たまにカラス小屋の屋根までは来る。
しかし森に慣れたせいで開けた土地が怖いのか、お父さんの陰に隠れてなかなか姿を見せない。
しかし6月中旬になると子ガラスたちもだいぶ成長し、エサ台にやって来るようになった。 お父さんの後をついてきた子ガラス兄弟は、しきりに「ビャー、ビャー」と鳴いては食べ物を欲しがる。
そんな子ガラスたちに背中を押されるようにエサ台に向かうお父さん。
最近になって子ガラスたちにはある傾向が見えてきた。
三兄弟のうち二羽はお父さんに懐き、あとの一羽はお母さんに懐いているのだ。
最近、三羽が揃うことがないのはそのためだ。
二羽の子ガラスを引き連れ、お父さんは満足げだ。
6月17日
この日は子ガラスが単独でやって来た。 もうすでに、自力で食べることを覚えたようだ。
今年の子ガラスは成長が早い。
6月18日
エサ台にいるのはお母さん。
少し遅れて子ガラスが飛んできたが・・・。
お母さんは「オリャーッ!」とクチバシで子ガラスを突いて追い払った。
お父さんに懐いている二羽の子ガラスには関心がないようだ。
そしてこちらはお父さん。
両側から二羽の子ガラスに詰め寄られ、頭の羽毛を膨らます。
もったいぶりながら、子ガラスに給餌だ。
おっと、カメラを向けながら近寄る私に怒っている。
まだ神経質な時期なのだ。これ以上近づいてはダメ。
生意気にも子ガラスまで私に向かって威嚇している。
6月19日
この数日は毎朝、家族でエサ台に来るようになった。
兄弟たちも次々にやって来る。
子ガラス三兄弟が全員集合!
「みんな、そろったかぁー!?」
「じゃあ、行くよー!」
三羽そろって大合唱・・・。
お父さんが飛び立つと、二羽の子ガラスが甘えた声を出す。
しかし、残りの一羽はお母さんのことを待っているのだ。
あの子ガラスがお母さん派だ。
カラス小屋の周辺をバサバサと飛び回る兄弟たち。
子ガラスとはいえ、これだけそろうと一つの群れである。
6月22日
子ガラスが地面に降りて獲物を探している。
もうすでに、自力での採餌をマスターしたようだ。
兄弟で活発に遊びながらも、そのなかで着実に成長していくのだ。
2019年6月23日公開