庭の松の木に巣を作ったハシボソ夫婦。 3月7日から卵を温め始めた。 これまでの観察によると卵を温めているのは主に妻である。 だが、妻は常に卵を温めているわけではなく、 食事の時間には外出したり、巣を留守にしている時間も多い。
今、夫婦がそろって巣にいる。
枝に隠れて分かりにくいが、右が妻で左がお父さん。
お父さんは時々巣の様子を見に来ては、巣の中のメンテナンスをしている。
3月13日夕方
庭にハシボソのお父さんがやって来た。
だが、エサ台には降りてこない。
立ち止まり、巣のある森の方を見上げるお父さん。
すると、すぐに飛んできたハシボソの妻。
今日は妻に食べ物を譲り、自分は見張り番だ。
この日の妻は一日中巣に座っていたせいか、動きがぎこちない。 羽にはフンが付着して汚れている。
通常は巣で卵を温める妻に夫がエサを運んでいくものだが、 この夫婦の場合は食事は各自セルフサービスである。
それでも、このお父さんにとっては限界に近い優しさの発揮である。
彼にはこれ以上はとても無理なのだ。
~ 4ヵ月前のお父さん ~
何といっても以前の彼は、
←コレだから。
自分より先に食事を始めていた妻にキレて、
何度も蹴りを喰らわすお父さん。
(2017年11月8日撮影)
そして今は・・・、
妻にエサ場を譲り、
屋根の上をウロウロと歩くお父さん。
似合わないことをするので落ち着かないのだろう。
行ったり来たりする落ち着きの無い背中からは、無理してる感じが伝わる。
ちょっとイライラしてきたようだ。
エサ台の前で妻をせかすように動き回る。
そして無言のプレッシャー。
妻は食事を終え巣に戻っていった。
それを見届け、食事を始めるお父さん。
エサ台には残り少ないドッグフード・・・。
普段とは逆の状況である。
その日の夕方、近所の電柱にとまるハシボソ夫婦を見た。
何だかんだ言っても仲が良いのだ。
2018年3月17日公開