今年もまた酷暑となったが、人間も動物も暑さに慣れたのか40℃を超えたからといって驚くこともなくなった。年々、自分自身が暑さに順応して強くなっていることを感じる。
モンジロウのオヤツに冷えたスイカの皮を与えた。
彼はスイカの中身よりも皮の方が好きなのだ。
スイカの皮といえば、昔は漬物にするという習慣があったが最近はすっかり見かけなくなった。みんながヨダレ垂らしながら食べたスイカの皮を漬物にするんだから、今の時代には厳しいだろう。
ところで、スイカの中身は私が食べたわけではない。
カラスのオヤツとして毎日与えている。今どきのスイカは高価だが、オヤツ用に小さくカットして冷蔵しておけば日持ちするので意外と安上がりだ。
毎日こんなに食べさせて大丈夫なのかと思うだろうが、酷暑の時はこれくらい与えても腹を壊すことはない。
6月1日 ハシボソ夫婦の子どもたちが巣立ってからしばらく経ったが、まだ姿を見せることはなかった。森の方から子ガラスの声が聞こえるので見に行くと、二羽の子ガラスがいるのは確認できた。5月に巣立ったのは三羽だったが、全員無事に育っているのか分からない。
毎年そうだが、巣立った子ガラスはしばらく森の中で過ごし、我が家の庭に来ない。人間には分からないカラスのテリトリーとか教育方針があるのだろう。
一方、隣の森では少し遅れてハシブトガラスのヒナが二羽巣立った。
7月5日 そのハシブトの子どもたちが庭に遊びに来た。まだ巣立ってから一カ月くらいしか経っていないが、早くも子どもたちだけで単独行動をしている。
ハシブトの子どもたちはとても好奇心旺盛だ。遊びながら野イチゴや昆虫を捕まえている。
子どもたちはどんどん行動範囲を広げ、ついにエサ台に来た。
興味深そうにカラス小屋を覗き込んでいる。
しかしこの状況を理解することは難しいだろう。
7月中旬になると、ようやくハシボソの子どもが庭に来るようになった。この日、お父さんについて来たのは一羽だけだ。
お父さんと離れないようについて回っている、
隣のハシブトたちと比べると非常に慎重だ。
7月23日 早朝からハシボソたちが庭に来ていた。子どもたちがお父さんについて来たのかと思ったら、よく見たら三羽とも子ガラスだ。
5月に巣立った三羽の兄弟は無事に成長していたのだ。
昨日までの控えめな行動から一転、急に大胆になった。
鳥の成長は早い。
奥から背の順に並んでいるが、体格にずいぶん差がある。奥のデカい子ガラスはクチバシがハシブトガラス並みに立派だ。
2025年7月27日 公開