街中に群れているカラスたちをよく見ると、
この画像のカラスのように、喉が膨らんで見えることがある。
彼は今、
食べきれなかった獲物を喉袋に貯え仲間に見つからないようにしているのだ。
カラスには喉に食べ物を一時保管する空間がある。 これはシボソガラスとハシブトガラスのどちらにもあるが、 ハシブトガラスの方が容量が大きい。
喉袋はクチバシの中の空間とつながっている。
この状態でも鳴くことはできるが、
声量はほとんど出ない。
喉袋が満タンの状態では落ち着かないらしく、 頻繁に吐き出してはまた飲み込む。
喉袋に溜めていたのはニシンの刺身。
脂がのって旨い魚であり、カラスの好物の一つだ。
好物は一度に食べずにチビチビと少しずつ味わって食べるのだ。
背後に迫る相方のカラスに気が付き、急いで喉袋に戻す。
収納完了!
ニシンの切り身を二枚入れただけで満杯なので、 喉袋の容量はたいしたことは無い。
2018年2月27日公開