5月の下旬、春の終わりの涼しい日々が続いていたところに突如として猛暑となり、 この日は昼前に温度計の針が40℃を指していた。 突然の気温の上昇に驚いたものだ。
しかし、気温の上昇に体がついていかないのはカラスも同じ。
口を開けっ放しでもうろうとした様子のハシボソのお母さん。
「あ゛ぁ~、 暑い~」
「ハァ、ハァ・・・、 もうダメ・・・。」
しかし森で待つ三羽の子ガラスのために、食べ物を調達しなければいけない。
炎天下の中、草むらに虫を探すハシボソのお母さん。
昨年のひとりっ子とは比較にならない労力だろう。
「水でも飲むか・・・。」
「ゴキュ、ゴキュー」
「やっぱここの水はうまいわ。」
*カルキ入り水道水
一転して雨に・・・。
暑さが収まったかと思えば今度は雨。
どうやらこのまま梅雨入りしそうだ。
小屋で暮らすカラスたちにとっては雨は関係ないはずだが、
しとしとジメジメと降る雨になんだか憂うつ。
そして、こちらはもっと憂うつ。
ヤギは濡れるのが大嫌い。
狭い小屋の中で、雨があがるのをただ待つだけ。
2019年6月9日公開