カラスを飼育していると時々、カラスを外に連れ出す必要が生じる。 動物病院に連れて行くときなどだ。 犬や猫なら専用のキャリーバッグが販売されているが、 カラスはどうすればよいのか?
そこでカラスを安全に移動させる方法を紹介しよう。
まず用意したのは中型犬用のキャリーケース。
サイズは内寸で横幅38cm、奥行き60cm、高さ47cm。
これより大きいと中でカラスが動き回りケガをするおそれがある。
逆にこれより小さいと、カラスが中で向きを変えることができない。
次に、ホームセンターで売っている金網を用意する。
本来はキッチンの壁に掛けるものだが、これを流用する。
金網の両端を画像のように下向きに折り曲げる。
そして適当な位置に直径5cmくらの枝を設置する。
金網をキャリーケースに入れる。
この時、床にペットシートを敷いておくと、
フンの臭いが軽減し衛生的である。
だが、シートにクチバシが届くと引きちぎられるので注意。
これで完成。製作時間は5分。
金網と床の間に隙間があるので、
フンをしても足元が汚れることはない。
金網のサイズが適切なら内部でズレることはないので、
金網は固定する必要はない。
あとは、普段から移動を嫌がらないようにカラスを慣らしておくと良い。
このように枝を設置することがポイントである。 カラスの足は枝にとまっているときに最も安定するようにできているからだ。 例え寝ている間に大きく揺れたとしても、反射的に必要な力が働くようになっている。
これはカラスに限らず、森で生活する鳥に備わった能力である。 もしこの能力がなければ、 台風の夜に鳥が木からバタバタと落ちてくることになるだろう。
長時間の移動には時々水を飲ませたり、餌を与えたりしよう。 暴れる場合には遮光性のある布でキャリーケースを覆い、目隠しをするとおとなしくなる。
2018年7月15日 公開