Newカラス小屋の制作はいよいよ、カラスの居住部分へと移る。 カラスが暮らすために必要な防水床、 窓の金網と天井だ。今までのカラス小屋は、 小屋を移動式にすることで床の掃除が必要なかったが、 移動した跡の地面が何となく汚染地帯のような雰囲気が漂うのだ。 そこで今回は、バスルームのような防水床にすることにした。 防水床の代表的な素材であるFRPを使い、 清潔な床を目指したい。
これまでの行程→ カラス小屋の制作2017
まずはFRPの土台となる木枠を作る。 メインのフレームは太いものを使用する。 三角形に組んであるフレームの頂点が最も低く、 ここが排水口になる。 この部分に向かって緩やかに勾配をつける。
次に垂木を組んでいく。屋根を作るときと似たような工程だ。 垂木が緩やかに傾斜している。 実に複雑な角度だが、特に計算はせず、 感覚を頼りに角度を決める。
そして格子状に組んでいく。
これでフレームは完成。
次に型枠用コンパネを貼る。
そして隙間を埋めて、さらにコーナーをこのように45度にする。
FRPの施工はなるべく直角は避けた方が、強度や作業効率の面でもその方が良い。
このような絶妙な角度の組合せは、大工の腕の見せ所だ。
私は大工ではないのだが、最近は大工の精神を心に宿している
次にこれ。
鳥小屋に必須の金網。
金網屋に注文して届いたところだ。
マス目の口径28㎜でイタチが侵入できないサイズ。線径は2㎜。
注文サイズは幅1m、長さ12m。ステンレス製で、お値段は5万円。
少々高いが、ここはケチらない方が良い。
金網を貼り付ける窓枠は、このような角材を当てて金網をサンドイッチにする。 塗装は必ず組み立て前にする。
天井は吹き抜けにする予定だったが、 凝った形状の屋根のため、隙間を塞ぐのが難しい。 仕方ないので金網にする。 フレームを取り付けて金網をのっける。
そして上から角材を当てて、ボルトで締めこんで網を固定する。 線径2mmなので、人が乗れるほどの耐荷重がある。
側面はこんな感じ。
幅1mでオーダーしたのに、金網屋が要らぬ気を利かせて2cm余分なサイズを用意してきた。
こちらはキッチリ1mで設計したので、全周にわたり余分な2cmをカットする羽目になった。
実に大変だった。
金網を貼ると、ただの東屋だったのが鳥小屋の雰囲気に変化する。
カラスたちは一日中、作業を見守っている。 もしかすると、自分たちの新居を建てているのを認識していたりして。
作業している日は機嫌が良い。
つづく → カラスブログ2017年1月29日
2017年1月22日公開