昨年の3月からカラスの子育てを当ブログで連載しているが、 子ガラスが独立しないままついに年を越してしまった。 子ガラスは昨秋から何度か姿を消し、 その度に「独立したのか…」と感慨深い思いにひたる。 だが、そんなときに子ガラスが再登場する、ということを繰り返していた。 そして年明けからは、ほぼ毎日のように姿を見せている。
2019年1月20日
この日も子ガラスが我が家の庭にやって来た。 すっかり成長し、どちらが子ガラスか分からない状態であるが、エサ台にいるのがお父さん。 そして控えめに屋根にとまっているのが子ガラスである。
昨年5月5日の巣立ちから、もうすぐ9ヵ月が経とうとしている。
ソワソワと落ち着きなく向きを変えながらも、視線の先はお父さんを捉えている。 なぜエサ台に行かないかというと、エサ台に行くとお父さんに怒られるからだ。
だからこうして、少し離れたところからお父さんの様子をじっと眺めているのだ。 お父さんが食べ終わるタイミングを逃さないように。
お父さんはというと、子ガラスを追い払うことを諦めたようだ。
お父さんが食事を終えた。
その瞬間、子ガラスは焦った表情を見せる。
お父さんはいつも、食事を終えると逃げるように飛び去ってしまうのだ。
口を大きく開けて猛アピールだ。
親鳥に対してこのポーズをとるということは、
まだ口移しでエサをもらっているということだろう。
飛び去るお父さんを必死に追いかける。
2月8日
屋根から小枝が落ちてきた・・・。
屋根の上にいるのはハシボソのお母さんだ。
集めてきた小枝を成型している。
そう、今年も巣作りの季節がやって来たのだ。
どうする!?子ガラスよ!
両親は次の子作りに進もうとしている。 もうさすがに、ここに居られる時間はないだろう。
2019年2月10日公開