ハシボソのお父さん(右)は毎朝のように子ガラスを連れてくるようになった。
子ガラスの兄弟はいつもお父さんの後を付いて飛んでくる。
5月12日に巣立ったのは三羽だったが、いつ見ても二羽しかいない。おそらく一羽は巣立ち後に死んだのだろう。
ここら一帯にはこんな肉食獣が待ち構えているのだ。地面に落ちようものならひとたまりもない。パラシュートでワニの棲む沼に落ちるようなものだ。
でも今はもう大丈夫。子ガラスたちはしっかり飛ぶことができるのだ。
卵黄を前にいつものように、もったいぶるお父さん。この行動には教育の意味があるのでは? というのが先週の話。
「あっ!」
「子ガラスが卵黄を取った!」
何気ない行動に見えるが、子ガラスにとってこれが重要な成長の段階なのだ。
これまで両親からの給餌に頼っていたが、
いつまでもそれでは生きていけない。
「欲しいものは奪ってでも自分のものにする。」
それがカラスの生き様だ。
頭を膨らませながら子ガラスに近寄るお父さん。
兄弟もあとに続く。
子ガラスを蹴散らし卵黄を奪い返した・・・。
お父さんはカラスの生き様を行動で示したのだ!?
2022年7月17日 公開