ハシボソのお父さんと子ガラスが並んでいる。
さて、どちらが子ガラスか分かるかな?
正解
↓
右が子ガラスだ。 昨年生まれの子ガラスはこの時期に風切羽に艶が無くなるので簡単に判別できる。ついでに言うと、この子ガラスはお父さんよりもクチバシが長い。いや、こいつのクチバシが長いというよりも、お父さんのクチバシが標準よりも短めなのだ。
例のドデカい子ガラスは最近は来なくなった。おそらく独立したのだろうが、あの立派な体格ならどこへ行っても主役級だろう。
弟も徐々に体格が大きくなり、今ではお父さんと同じ大きさにまで成長したのだ。
遠慮がちにお父さんにエサをねだるがお父さんは「ヒョイッ」と、かわす。
お父さんは子ガラスを追い払う様子はない。それどころか仲がよさそうに見える。
おっと、口を開けて甘えた声を出した。
口の中はまだ幼鳥期の赤色が残っている。
仲の良い父子の姿だが、これが見られるのもあと僅かだ。
<本日のおまけ>
冬になると庭にやって来るのはモズだ。この時期、エサ台の定点カメラには頻繁にモズが記録されている。
かわいい小鳥に見えるが、その実態は獰猛なハンターである。このエサ台から地面の獲物を探しているのだ。
捕らえたトカゲなどを木の枝に串刺しにして晒す習性があるが、獰猛なハンターというよりも猟奇的という感じかな? いや待った、漁師が獲れたての鯵を開いて干しているのも似たようなものだ。
この日は新鮮なハマチを捌いたので、切れ端をエサ台に置いた。ハシボソ夫婦におすそ分けだ。
そこに現れたのはモズ。
いつものように地面に獲物を探している。モズはエサ台の食べ物には全く興味を示さない。生きた虫や小動物が彼らの食料なのだ。
「おや?」
ハマチの刺身をチラチラと見ているぞ。
「あっ! 持って行った。」
初めて知ったが、モズは魚の刺身も食べるらしい・・・。
2022年1月30日 公開