カラスブログ2018年7月15日 カラスの親子愛

この数日、子ガラスはまったく姿を見せなかった。 採餌を覚えた子ガラスは、森で獲物をとったりして過ごしていたのだろう。 この季節の森の中は虫だらけ。食べ物は豊富である。

子ガラス

7月8日。

久しぶりに姿を見せた子ガラス。 体格も少し大きくなったように見える。


子ガラス

遠くから観察している私に気が付き、こちらに視線を向ける。

その表情はまだあどけない子ガラスだ。


子ガラス

エサ台にはお父さんが先に来て、ドッグフードを食べている。


子ガラス

「遊んでいるうちに先を越された!」


子ガラス

ちょっと来るのが遅かったか。 エサ台のドッグフードはあまり残っていない。

どうやら、この親子はライバルの関係になりつつあるようだ。


子ガラス

ドッグフードを食べそこねた子ガラス。

大きな口を開けてお父さんに食べ物をねだっている。

都合の良い時だけヒナに戻るのだ。


子ガラス

子ガラスは鳴き声が少し大きくなった。

以前の「ビャー、ビャー」という小さな鳴き声から、 「ギャー、ギャー」というハシボソガラス独特の声に変化するところだ。


子ガラス

その金切り声に押され後ずさりするお父さん。


子ガラス

もう、「愛しい我が子」という感情は無いのだろう。


子ガラス

子ガラスは土俵際にお父さんを追い詰めた。


子ガラス

困惑するお父さん。

急成長した我が子にどのように接していいのか迷っているようだ。


子ガラス

子ガラス:「ごはーん! のど袋に隠したの見てたぞー!」

お父さん:「グヌー、もうオレ、子育てやめたい…。」


子ガラス

土俵際で容赦なく迫る子ガラス。お父さんはたまらず降参。

今年は兄弟が早くに脱落し、両親の愛情を独り占めした子ガラス。

ずいぶんワガママに育ったものである。


子ガラス

お父さんは逃げ出すも、場外戦へと続くのであった。

子ガラスは成長すると、やがて親鳥に縄張りを追われ独り立ちする。 だがそれは、親鳥が「子の成長を願って心を鬼にする」というような美談ではない。 成長し、生意気になった我が子の姿に腹が立ち愛情が失せ、 次第に邪魔に感じるようになるのだ。




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2018年7月15日公開

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