「ヤギはアホだ」「ヤギに期待してどうする」などと、ヤギは世間からバカにされることが多い動物だ。
我が家のヤギが犬のように「マテ」を覚えたのは三年前のこと。モンジロウが一歳のときだったが、今でもこれは出来ている。
「これはイケる!」と、当時は期待して様々な躾を試みたがどれも失敗。
「ヤギに期待してはダメ」という先人たちの言葉が身に染みるのであった。
すっかり期待も薄れた頃、モンジロウは突如「寝床を整える」という特技を披露してくれたのであった。
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あれから一年、布団を敷くのだけは上手になったのだ。
夕方、小屋の中に布団を置いておくが、最近のモンジロウは小屋に入ることはなくウッドデッキの真ん中で寝ている。
夜になって冷えてくるとモンジロウは起き上がり、おもむろに布団を取りに行く。
前足で布団を引き寄せ・・・、
器用に広げる・・・。
まるで押し入れから布団を出してくるかのようだ。
「よっこらせ」
小屋に入って寝た方が暖かいと思うのだが、こういう動物は腹側さえ保温できれば問題無いらしい。
夜中に時々起き上がっては布団と一緒に移動している。
最初にこれを見たときは驚いたものだが、最近は毎晩のようにヤギが布団を敷く様子を見ることができる。
ヤギは犬やカラスのように芸を覚えさせるのは難しいが、自分のこだわりに対しては高い知能を発揮するのだ。
そして布団で暖まりながら朝を迎えた。
ノラ猫のミケが寝床から這い出てきた。
以前は夜になるとどこかに消えていたが、最近はいつもここで寝ている。
ようやく布団から起き上がるモンジロウ・・・。
モンジロウの寝床に黒い塊があるが、これは寝ながらウンコをしたのだ。
起き上がってウンコをするのが面倒だから、寝ながら脱糞するのである。
オシッコの躾は徐々に覚えたのだが、ウンコは全くダメ。
思い通りにはいかないもので、ヤギを飼う上で諦めは重要なポイントだ。
ここで私からも言わせてもらおう、「ヤギに期待してはダメ」と。
2023年2月12日 公開