カラスブログ2019年10月19日 本能の覚醒

落葉した桜

夏が終わると早くも葉を落とし始めた桜の木。先日の台風のおかげでほぼ落葉した状態になった。 そしてこれから急速に晩秋へと向かっていくのだ。


落葉した桜を食べるヤギ

次々と落ちてくる桜の葉にモンジロウは大喜びだ。ポテトチップのようにパリパリと音を立てて食べる。だがしかし、これから不毛の季節を迎えることを彼はまだ知らない。


柿の木にメジロ

柿の木には熟した実が残されている。

ここは昆虫や鳥たちにとって絶好の食事の場。今年最後の御馳走だ。


柿の木にメジロ

落ち着きなく枝を移動するのはメジロ。完熟の柿を選んで食べている。


柿の木にメジロ

柿は沢山あるのだから分け合えばいいのに、仲間同士で取り合いになるのだ。


柿の木にメジロ

さらにその後ろではヒヨドリが突入のタイミングをうかがっている。


カラスのアディ

さて、我が家のアディだが二週間ほど前から様子がおかしい。またしてもハシボソのお父さんに恋しているのだ。 こうなるともう、私の呼びかけには反応しない。 私に甘えている姿をお父さんに見られたくないらしいのだ。


カラスのアディ

こうなると食欲もなくなる。

せっかく与えたカラスバーグは水に沈めて保管。

「あとで食べる…。」


カラスのアディ

足元に置いたこのオモチャがアディの最近のお気に入りだ。

いつもならすぐに飽きるのだが、もう二週間以上も手放さないでいる。


カラスのアディ

オモチャの保管場所は毎日変える。

今日はここ。

そして、オモチャが汚れると自分で水に浸けて洗うのだ。


カラスのアディ

アディはこれを遊び道具として持っているわけではない。

独自の使用法があるのだ。


ハシボソのお父さん

朝、エサ台にやって来たのはハシボソのお父さん。


ハシボソのお父さん

するとアディは先ほどのおもちゃを取り出し、足で踏みつけたりクチバシで突くなどして「プープー」と音を鳴らす。


カラスのアディ

これでお父さんの興味を惹こうというのだ。


ハシボソのお父さん

しかしたいていは無視されてお父さんは飛んで行ってしまうのである。 この場面だけ見ていれば微笑ましい光景なのだが、困った問題がある。

この数日、ハシボソ夫婦と森のハシブトとの間で縄張り争いが続いている。毎朝のようにハシボソのお父さんが雄たけびをあげながら森の方に突撃し、争いの火ぶたが切られるのだ。そしてその時にアディはお父さんの声に過敏に反応し大声で「グァー!グァー!」と、声援を送るのである。しかしバン君は自他ともに認めるハシブト派であるため、当然ハシブトに声援を送る。ハシブトが攻めに転じた時に凄い勢いで鳴き始めるのだ。


アディとバン

するとカラス小屋の中は阪神ファンと巨人ファンが入り乱れたような状態になるのだ。

外に向かって声援を送っていたはずが、気が付けば互いを威嚇するように鳴き始める。

そして、そのままエスカレートして喧嘩に発展するのがこの数日のお約束である。

冗談のような話だが笑い事ではない。


アディとバン

カラス同士の喧嘩は凄まじいものがあるのだ。

隔離するべきタイミングを間違えると重大な結果になる可能性もある。


小屋の中だけならまだしも、さらにやっかいな問題に発展することがある。この二羽が興奮して発する「ガララララッ、ガウ、ガウッ」という威嚇音が森のカラスたちを強く刺激し、時として縄張り争いを激化させる原因となるのだ。カラスの威嚇音や警戒音は他の無関係のカラスにも伝搬し、興奮が連鎖するのである。私の観察によると、この現象は種を超えてハシボソとハシブトの間にも共通して発生する。

このように飼育下のカラスにおいても、野生のカラスの声に過敏に反応し内に秘めた野生の本能が呼び覚まされるのである。 しかしこれは幼鳥のころから屋内で飼育していれば、野生が目覚めることなく一生を終える。だから放鳥が不可能なカラスを飼育している場合、あまり外には出さないほうが無難である。


< 本日のおまけ >

~エサ台へのアプローチ~

新作の「空中浮遊型エサ台」の運用開始から二週間が過ぎた。ハシボソ夫婦はこのエサ台に慣れたようで、元のように毎朝やって来るようになった。

それでは、エサ台の様子を見てみよう。

ハシボソのお母さん

エサ台へ向かうカラスたちは、たいていはこの枝を伝っていくのだ。

そしてなぜか皆、振り返ってカメラのほうを見るのである。

カメラが発する微弱な機械音に反応しているのだろう。

まず登場したのはハシボソのお母さん。


ハシボソのお母さんとハシブト

続いて・・・、

これは珍しいツーショット。

左がハシボソのお母さんで右は前回も登場したハシブト君である。


ハシブト

このハシブト君は警戒心が薄くフレンドリーだ。

やたらと毛艶がよく、きれいなシルエットをしている。

おそらくまだ1歳か2歳の若いカラスだろう。


続いて現れたのは・・・、


猫

 猫だ・・・。

「あれ!? えーっ!?」

このエサ台は猫が登らないように設計したつもりなのに!

すでに楽勝の様子だ…。


猫

夜にはミケの姿も!

登るというよりもカラス小屋の屋根から綱渡りのように移動している。

「家庭のデブ猫とは違うのだよ」と言わんばかりだ。


もうひとつ問題が・・・。

カラスのエサ台

ハシボソ夫婦が仲良くエサ台に来ているのだが・・・。


カラスのエサ台

何かに驚いて飛び上がる。

すると、だ。 この複雑に捻じれた枝があたかもバネのような作用を発揮し、
「ビヨヨヨヨ~ん」とマヌケな動きを見せるのだ、


カラスのエサ台

その振動でエサ台のドライフードが踊りながら場外に転げ落ちるのである。

早くも次のエサ台を設計しなければならない事態である。


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2019年10月19日 公開

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