換羽の時期を終え羽毛が生えそろったアディ。
最近は涼しいこともあり、元のヤンチャぶりが戻ってきた。
が、しかし、元気なのは良いのだが、
飛べないことを忘れて飛んでしまう癖は治らない。
そしてその度に落下。せっかく生えかけた風切羽をまたしても折損したのだ。
風切羽が生え揃えば両翼のバランスが良くなり、
落下することも無くなるはずだ。
どうやら飛び上がった後に、この金網の無い空間に落下するようだ。
そうなるとここも金網にしなければいけないのだが、
この半畳ほどのスペースはカラスとのふれあいコーナーである。
ここに金網を設置したら、
いよいよカラス小屋に人が入れなくなってしまう。
そこで考案したのがコレ。
可動式落下防止柵。
普段は金網を降ろして落下防止柵として機能するが、 こうして持ち上げると、元通りのふれあいコーナーになる。
今のカラス小屋の内装はこんな状態。
完全な二階建て構造となった・・・。 奥の右側にある30cmくらいの隙間が気になるが、 あれを埋めるとさすがに不便である。 あれくらいは大丈夫でしょう。
奥の左側は金網を低く設置し、床にアクセスできるようにしてある。 カラスたちが水浴びをするときは、 あの段差から降りていく。
今日の作業が始まるとバン君は落ち着きなく逃げ回り、 今は左奥の止まり木に身を潜めている。 このような喧騒が彼にとってはストレスなのだろう。
さて、アディは?
「ジャ~ン!」
小屋の内装を撮影していると、突然カメラの前に登場しレンズを覗き込む。
こいつは作業が大好きなのだ。 作業が好きと言っても何か手伝うわけではない。 ネジを横取したり、ポケットの鉛筆を盗んだりと、 徹底的に作業の邪魔をするのだ。
カラス小屋の完成以来続く改装工事。 お前のためにやっているのだが・・・。
作業が終わり、床の掃除をする私。
アディが最も心を躍らせる瞬間だ。
まずはポケットにクチバシをつっこみ、中を物色する。
何も入っていないと知ると、今度はポケットを引っ張り出す。
カラス小屋で作業をするときはポケットに貴重品を入れてはいけない。
次は反対側を・・・。
シャツをめくり上げてぇ~。
ポケットを引っ張り出すぅっ~!
シャツの縫い糸はほどくぅっ~!
そしてシャツのタグはぁ~?
外すぅっ~!
すっかりご機嫌なアディ。
ところで野生のカラスを観察していると、時々、相互羽づくろいをする姿を目にする。 親しい仲間同士や夫婦で互いに羽づくろいをする行為だ。 見たことがある人も多いだろう。
「アッ!!、これはもしや、相互羽づくろいのつもりでは!?」 と、 おもうかもしれないが・・・、
残念ながら違います。 確かにそういう時もあるが、 今日のは単なるイタズラである。
2017年9月24日公開