ハシボソ夫婦の卵が孵化してから20日間が経過した4月18日。
まだ夜も明けきらない午前5時。子育て中のお父さんの活動は始まる。まずはエサ台をパトロールだ。この時間のエサ台には何もないが、一応確認する。
周囲は明るくなったが、この日は朝から冷たい雨が降っている。
雨の日は野外での採餌が難しいのだ。
だから一日に何度もエサ台を見に来る。
プライドの高いハシボソのお父さんだが、「お替りを貰えないだろうか?」とばかりに部屋を覗き込む。
鉄塔に作られた巣は周囲に遮るものも無く雨ざらしだ。
そんな中、ハシボソのお母さんは巣に座り込みヒナたちを雨から守っている。
4月22日 巣に戻ったお母さんにヒナたちが一斉にエサをねだる。この数日でようやくヒナの姿を捉えることができた。
ヒナは灰色の羽毛に覆われ順調に育っているようだ。ヒナは二羽かな?
そして休む間もなく採餌に出かける。
4月30日 庭が緑で覆われすっかり新緑の季節となった。
心地よい木漏れ日を浴びながらお昼寝タイムのモンジロウ。
「やることなくて暇だな~。」
しかしハシボソ夫婦の子育てに休みはない。
ヒナが顔を出した。前回撮影した時よりも明らかに大きくなっている。黒い羽毛が生え揃い、すでにカラスの姿になっていた。 おそらくあと10日間ほどで巣立ちを迎えるだろう。
2022年5月5日 公開