今日もハシボソの家族がそろってやって来た。
お父さんは、いつものようにアディに何か話しかけている。
左がお父さんで右がアディ。
だが、バン君はそれが気にくわないようで、 お父さんとアディの間に割って入る。
アディを見つめるお父さん…。
何だか切ない表情を浮かべている。
実に不思議な関係である。
隣の木にはお母さんと子ガラスがいる。
お母さんは採ってきたキウイのツルをくわえているが、 いったいどうするのか?
何かを教えているわけでもない。
おそらく、これで子ガラスと遊ぶつもりだろう。
だが子ガラスはツルには全く興味が無いようだ。
それよりも腹が空いたのだろう。
今度はお父さんに食べ物をねだり始めた。
しかし、何ももらえず・・・。
仕方なく一人遊びをする子ガラス。
目の前にあるものはとりあえず引っ張るのだ。
大きく口を開け、狙うのはキウイの葉。
この時期の子ガラスは好奇心旺盛だ。
こうして遊びながら様々なことを覚えていくのだろう。
だが穏やかな時は長くは続かない
ハシブトガラスの気配を察知したお父さん。
屋根の上に移動し、辺りを警戒している。
対立しているハシブトガラスたちが接近してきたようだ。
続いてお母さんも緊急出動。
そして取り残された子ガラス。
異変に気が付きキョロキョロしている。
子ガラスは自ら近くの木に移動した。
そう、
こういう時は木の枝に身を隠す、ということを理解しているのだ。
そして、事態が収束するのを息をひそめて静かに待つ。
お父さんは対岸の電柱に移動し、辺りを警戒している
あえて子ガラスから離れ、敵の注意を自分に向けさせる。
それと同時に遠くから客観的に周囲の状況を監視しているのだ。
子ガラスが完全に成長するまでは、まだまだ気が抜けない。
2018年6月3日公開