我が家で預かっていたカーくんだが、ようやく里親が決まった。
この騒々しい子ガラスともお別れだ。
カーくんは毎日の厳しい?訓練に耐え、呼んだら来るようになりケージにも戻るようになった。しかし移動用のキャリーに入る訓練を忘れていた。
カーくんはとても臆病な性格なのだ。この得体のしれない物体に異変を感知し緊張している。
大暴れしたが、コーナーに追い詰めて自分から入るように仕向けた。ここで無理やり捕まえるとトラウマになるのだ。
多少苦労したが、何とかキャリーケースに入ってもらった。
出発の前に大好物の豚肉を食べさせてやる。
車に乗せて出発だ。
数時間かけて届けた先は、海と山しかないような田舎であり環境は抜群だった。 カーくん次第ではあるが、放鳥しても問題ないだろう。
里親さんの部屋に止まり木を設置し、躾の方法などを一通り伝えカーくんを預けてきた。
そして帰宅
私の部屋の大部分を占拠しているカーくんのスペース。
これを片付ければ、ようやく元の生活に戻れるのだ。
カーくんが残していったオモチャや飲みかけの水・・・。
騒々しい日々だったが居なくなると寂しいものだ。
長いようで短い、子ガラスと過ごした夏であった。
<本日のオマケ>
我が家の鉢植えの枝に小鳥が止まっている。
これはキビタキという渡り鳥の幼鳥だ。
窓の外に横たわっていたのだが、おそらく窓にぶつかって脳震とうを起こしたのだろう。猫に襲われるといけないので木の枝に移してやった。
年に一度はこういう事態に遭遇するが、多くはそのまま死んでしまう。
最初はぐったりしていたが、しばらくすると元気になり私の手に乗ってきた。
巣立ってから日数が経っているようだが、まだ人間を恐れることを知らないようだ。
口を開けてエサをねだっている・・・。
おまえのお母さんはどこにいるのだ?
なにか期待するような表情でこちらを見ているが、なるべく早く親鳥の元に帰さないといけない。
鳥のためでもあるが私自身のためでもある。キビタキはカラスと違って狩猟鳥獣ではないため、無登録で飼っている状態が違法となるのだ。メジロと同じく「御禁制の鳥」である。
庭に向けて飛ばしてやった。
親鳥と再会できることを祈る。
2022年9月11 公開