カラスの飼育法 「カラスのエサの作り方」改訂版

カラスを飼育するうえで重要なのは毎日の食事である。 ドッグフードばかりでは味気ない。 そこでこのコーナーでは、簡単に作れてカラスも喜ぶハンバーグ。 その名も「カラスバーグ」を紹介しよう。


用意する材料

鶏むねミンチ 1kg

豚ミンチ 300g (豚バラ肉や牛肉、魚肉でも可)

卵 2個

山芋 100g

野菜 適量(キャベツ、ブロッコリーなど)


注意!入れてはいけないもの

カラスは他の鳥類に比べて食べられるものが多く、消化能力も非常に高い。 しかし、鳥類に共通して毒性を示すものもあるので注意が必要。 絶対に入れてはいけない材料はアボカドである。 あと、これはハンバーグに入れるものではないがチョコレートもだめ。 これらは鳥に対して強い毒性があることが実証されている。

その他、アクの強い植物や香辛料、香草などは入れないほうが無難。 塩分はごく少量なら問題はないが、特に加える必要は無い。

多くの鳥では毒になるものがカラスだけ許容する場合もあるが、 あまり変わった材料を使わない方が無難である。

カラスのエサ

基本的に普通のハンバーグを作るのと同じ。

だが、入れる食材は毎回変える。

理由は味に変化を出すためと、 栄養の偏りを防ぐため。


カラスのエサ

まず最初に卵をよく溶いて、次に山芋をすり下ろしてかき混ぜる。


カラスのエサ

続いてミンチを入れてかき混ぜる。


カラスのエサ

しばらく混ぜていると粘りがでてくる。


カラスのエサ

野菜は予め蒸しておくとよい。

生のまま入れてもよいが、余計なアクや水分が混ざることになる。

カラスは野菜を嫌う傾向があるので、なるべく細かくして混ぜ込む。


カラスのエサ

ハサミを使うと簡単。


カラスのエサ

野菜を母材に混ぜ合わせて、とりあえず完了。

あとは焼くだけ。

本来はカラスのエサに火を通す必要は無いのだが、 保存性と衛生面を考慮してあえて焼いている。


カラスのエサ

オーブン用の鉄皿に敷き詰める。


カラスのエサ

そのままオーブンに入れて焼く。

ピザを焼けるタイプの高温のオーブンがあると便利。

180℃で30分間が目安だが、設定は機種により大幅に異なる。

ここで使用しているのはデロンギのコンベクションオーブン。


カラスのエサ

出来上がり。

あまり焼きすぎると縮んでしまうので、 ベストな焼き加減を探る必要がある。


カラスのエサ

ここからが重要。

焼いている最中に肉や野菜から出てきた水分に浸かっているので、 こうしてヘラで持ち上げて移動させる。


カラスのエサ

適当な網の上に乗せる。

そして裏表に付着したアクと水分を拭き取る。


カラスのエサ

冷めたら網から下ろし、包丁で適当なサイズにカットする。

ここでは、カットした一片が約100gであるが、 一回に与える量としては50gくらい。


カラスのエサ

そしてパックに詰めて冷凍保管し、使う前日に冷蔵庫に戻して解凍する。

これはカラスのエサではあるが、もちろん自分で食べることも可能。

その場合、塩味が無いので大根おろしとポン酢で食べると美味しい。


カラスのエサ

手に持っているカラスバーグが約50g。

これを朝、昼、夕と三回与える。

こればかりを食べさせると飽きるし栄養も偏るので、 他のものも食べさせよう。

カラスバーグはあくまで主食である。


カラスのエサ

家を留守にする場合は三回分を一度に与えてもよい。

カラスは食べきれない分を保管する習性があるので、一度に食べ過ぎる心配はない。



カラスは猫舌?

カラスバーグを解凍するときに電子レンジを使うこともある。 だが、たいていの場合は解凍に留まらず過熱してしまうものだ。 これはダメだと冷やすところだが、 カラスはある程度の熱さに耐性がある。 50℃程度なら問題はない。 もちろん最初は困惑するのだが、すぐに熱さに慣れる。

火を通す必要はあるの?

本来はカラスのエサに火を通す必要はない。 実際にカラスは加熱済みの食品よりも生肉の方を好む。 しかし、保存性と衛生面を考えるときちんと火を通してから保管するべきである。 生肉を与える場合は牛肉や鶏のささ身などの新鮮なものを用意する。 人間と違い、肉の生食による食中毒の心配はほとんど無い。


カラス

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更新履歴

2018年10月14日 改訂版を公開 旧カラスのエサの作り方はこちら

2017年8月27日 一部修正

2016年12月3日 公開

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