例年は遅咲きの我が家の梅も、暖かい陽ざしをうけ開花。 そこにやって来たのはモズ。
この季節はメジロなどの小鳥が花の蜜を吸いに来るが、 この鳥にとって花などどうでもよいのだ。
鳥の食性はクチバシに現れる。
モズのクチバシは普通の小鳥と違ってとても鋭利だ。 こんなにかわいい鳥だが、実は猛禽類と同様に肉食である。
野良猫たちは今が発情期。
落ち着きなく屋根をウロウロするのは野良猫のボス。 最近は縄張りのパトロールを強化しているので忙しいのだ。 私の車に小便をかけるのも今では彼の日課となった。
そしてハクホウも。
先日、ボスと喧嘩してボコボコにやられケガをしている。
彼は体重こそ横綱級であるが、動きが鈍く喧嘩が弱いのである。
そして発情期を迎えたハシボソの夫婦。
右のハシボソのお母さんだが、このところ気性が荒くなったようだ。
地面に降りてきたハシボソのお母さん。
なぜかそのまま歩いてカラス小屋に向かうが・・・?
出迎えるのはアディ。
だが遊びに来たわけではなさそうだ。
アディはハシボソのお父さんと仲が良いのだが、 それが原因でこの二羽の仲は険悪である。
突然ブチ切れるアディ。
「ガァー!」と鳴き声を上げ一撃をかます。
羽をバタつかせヒートアップ。
「ガゥーッ!」と猛犬のような怒声を浴びせる。
ちょっと驚いた様子のハシボソのお母さんだが・・・、
しかし
「ふーん、それだけ?」
全力で威嚇してみせたアディだったが、まったくノーダメージである。
そして
「本物はこうだっ!!」
おかえしに容赦なくアディを挑発するハシボソのお母さん。
小屋でゆるゆると暮らしているカラスに負けるわけにはいかないのだ。
すっかり頭に血がのぼったアディ。
ついには声にならない不思議な奇声が漏れる。
こうなるともう、アディの負けである。
いつまでも親元に居候するニートと、 それを放置しているハシボソのお父さん。
ハシボソのお母さんの苛立ちは続くのであった。
2019年3月2日公開