カラスブログ2018年7月14日 遠い日の記憶

カラスの尾羽

枝にとまり休憩中のアディ。

この後ろ姿を見て何か違和感を覚えないだろうか。

太った? 縮んだ?

何だか、ずんぐりしているように見えるのだが。


カラスの尾羽

そう、尾羽が無くなってしまったのだ。

尾羽が無いと、ひとまわり小さく見えるうえに何だかマヌケ。

比較するものがないと分かりにくいので、過去の写真を探してみよう。


春頃のアディ ↓

カラスの尾羽

この写真のとおり確かに以前は長い尾羽があった。

そしてこの長い尾羽こそ、カラスを優雅にみせているポイントだったのだ。

知らないうちに少しずつ短くなっていたようで、 気が付いた時には冒頭の写真ような姿になっていたのだ。


カラスの尾羽

なぜ尾羽が無くなったのか?

実は最近彼が覚えた遊びが原因であった。


カラスの尾羽

突然ジャンプし壁を登り始めるアディ。

特に何か用事があるわけでもない。これは単なる遊びのようだ。

今流行りのボルダリングである。


カラスの尾羽

登りきったところで周囲を見渡し満足し、その後は飛び降りるのだ。

最近、カラス小屋の中から
「バターッン!」という音が響いていたが、 この時の音だったようだ。

それにしても、尾羽の無い姿はマヌケである。


カラスの尾羽

どうやら金網に尾羽をひっかけて欠落したようだ。

鳥の尾羽は滑空時の方向舵の役割と、減速時のフラップの役割を兼ねる重要なものだ。

だが地上では何の役にも立たない。 小屋で飼育しているカラスにとっては単なる飾りである。

むしろ無い方がコンパクトで動きやすい。


カラスの尾羽

そして謎のポーズ。

何だか笑いそうになるが、笑ってはいけない。

これは彼が幼少の頃、まだ空を飛べていた頃の感覚が呼び覚まされているのだろう。



今でも時々こうして空への想いが蘇ってくるのだ。

もしかするとボルダリングも単なる遊びではなく、
「再び空を飛びたい」という願望からなのかもしれない。

カラスの尾羽

アディがバタバタと暴れるうちに、風切羽が一本抜け落ちてきた。

白い羽…、 これは例の真っ白な羽ではないか。 昨年、アディが何度も痛めた所から生えてきた白い羽だ。




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2018年7月14日公開

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