今日も彼はやって来た。
最近、毎日のように顔を出す冬毛モフモフのタヌキ君だ。
以前は夫婦で行動していたが最近は単独で来るようになった。
彼がここに来る理由は・・・?
彼のお目当てはエサ台の下に散らばるドッグフードだ。
ハシボソ夫婦が落としていった残りを拾いに来るのである。
そこにモンジロウが出迎える・・・。
今や彼らはすっかり顔見知りになった。
だけど特に仲が良いわけではないのだ。
モンジロウはタヌキから全く警戒されていない。
それどころか、バカにされているように感じる。
おや? 今日は珍しくモンジロウから近づいていくぞ。
しかし、モンジロウはタヌキと仲良くしたいわけではない。 それはシッポを見ると分かるのだ。 ヤギは好意のある相手にシッポを振るのだが、今はそうではない。
いつもと違い、強気のモンジロウだ。
にらみ合いが始まった。体の大きいモンジロウが優勢か?
退散するタヌキ君。モンジロウの勝ちかな?
しかし・・・。
草をはむモンジロウの背後に再び現れた。
そろ~りと近づくタヌキ君。
どうするのかと思ったら、モンジロウの足に噛みついた!
なんとも稚拙な攻撃だな・・・。
「こいつを何とかしてよ!」
そう言いたそうな顔で私の方を見るモンジロウだ。
だけどそれくらい自分で対処できるようになってくれ。
私が見守っていることに勇気を得たのか、画面からはみ出すほどの跳躍を見せつけタヌキを追い払った。
友達にはなれそうにないタヌキとヤギであった。
2020年4月26日 公開