朝から蝉がうるさい。それにあわせて気温も急上昇だ。
世間ではオリンピックの真最中だが、こんなに暑いのにさらに汗だくで運動するなんて想像するだけで暑苦しい。「酷暑での過激な運動は控えた方がよい」と、いうのが共通認識だったような気がするが、しかし選手たちはそうも言っていられない。あまり無理せずにやってほしい。
この暑さにモンジロウも働く気がしないようで、朝から扇風機にあたり寝ている。幼少のころは暑さも平気だったようだが、もう若くないということか? まだ二歳なんだけど・・・。
だらしない姿だが、これが今の日本における「正しい夏の過ごし方」だろう。
我が家のカラスの朝食は冷やしたトマト。
昼前になってようやく起きたモンジロウ。2分間に及ぶ放尿を終えると彼の遅い一日がゆっくりと始まる。
そして子ガラスたちが初めて迎える暑い夏。三羽のヒナはそれぞれ行動範囲を広げて活発に行動するようになったが、これは観察する側からすると非常に分かりにくい状況である。
7月29日朝 立派な体格のハシボソがエサ台に来た。これは例のデカい子ガラスだ。すでにお父さんよりも大きくなったのではないか? 尾羽の長さがすごい。
しかし仕草は子ガラスそのものだ。
キョロキョロと落ち着きがない。
お父さんが来る前に勝手にエサを横取りしていく。
こいつはすでに虫取りも覚えたようで、飛んでいる蝉に果敢に攻撃を仕掛けている。 早くも生きる力を身に着けたのだ。横綱級の体格とあわせて、いつか大きな縄張りを持つことになるだろう。
そうかと思えば、いまだにお父さんにベッタリの兄弟もいる。
エサ台から煮干しを持ってきたお父さん。
子ガラスのために煮干しを細かく解体してやるのだ。
子ガラスに見せびらかすようにゆっくりと解体している。
すぐに与えないのがお父さん流の子育てである。
時々煮干しを持って移動しながらゆ~くりと解体。
そろそろ限界かな?
いや、まだだ・・・。
すると、子ガラスがお父さんの口をめがけて飛びついた。
お父さんから無理やり煮干しを奪い取る子ガラスであった。
2021年8月1日 公開