子ガラスが巣立ってからもうすぐ二カ月になろうというのに、声は聞こえるものの姿を見せない。今年の子ガラスは警戒心が強いようだ。
こういうときは無人の定点カメラに頼るしかない。
確認してみよう!
ん? 朝からなんだ、このマヌケ面は?
あぁ、これは時々登場するハシブト君だ。
エサ台には何も無いが・・・、
好奇心旺盛な彼はカラス小屋を覗き込む。
そして部屋の中の様子も伺う。
翌日
「!?」
レンズを覗き込む謎の生物・・・、
次の日・・・。
ついに来た! ハシボソの子ガラスだ。
ヨタヨタしながら枝を降りてくる。
そしてカメラ目線・・・。
カメラのレンズに興味を示している。
昨日、レンズを覗き込んでいた謎の生物は子ガラスだったのだ。
ずいぶん成長したものだ。クチバシが立派。
そして7月11日
ついにお父さんが子ガラスを連れてきた!
お父さんは頭を膨らませている。
お父さんがエサを持ってくるのを待つ子ガラス兄弟。
この兄弟を見て違和感を覚えたのは私だけではないだろう。
そう、左側の子ガラスが異常にデカいのだ。何だ、あれは?
なぜ一羽だけあんなに大きく成長したのか?
こちらは小さい方の子ガラスだ。
小さいけど元気いっぱいな様子。
子ガラスたちはお父さんにべったりだ。
もう一羽の声も聞こえるので三羽とも無事に成長している。
そして気になるのはお母さんの真実であるが・・・。
2021年7月11日 公開