カラスブログ2020年1月3日 ヤギの冬支度

庭

夏が終わるころから徐々に庭の草丈は低くなっていた。 モンジロウは何も考えていないようだが、この「変化」をどう思っているのか?


ヤギ

危機感をもっているようには見えないが、どうだろう?


ヤギ

地面の草が乏しくなってきたので、背伸びをして木の枝をたぐり寄せて食べる。


ヤギ

しかし手の届くところの葉はすでに食べ尽くしてしまった。

これは11月中旬の様子である。


そして12月・・・。

ヤギ

夏までは雑草が生い茂っていた庭だが、いま思えばそれは食べ物に囲まれた幸せな暮らしだったのだ。

もう気のせいではない。食べ物がほとんど無いことは見ての通りだ。モンジロウもさすがに危機感を持ち始めたころだろう。


ヤギ

晩秋に咲き誇るコスモスは最後の楽しみ。

さて、これからどうやって食べ物を調達しようかな?


竹

この竹はどうだろう? ちょうど邪魔に思っていたところだ。


ヤギ

とりあえず食べるようだが、あまり好きではないようだ。

それに、パンダじゃないんだからこればかり食べさせるのも気の毒だ。


12月下旬

ヤギ

暖冬の影響で落葉が遅れていた木々も、ほとんど葉を落とした。


ヤギ

見渡しても食べられるものがほとんど無い。

いよいよ贅沢をいう余裕はなくなった。

庭の竹やシュロの葉、キウイの葉などを集めて与える日々が続いた。


大根

そんなとき、近所の爺さんがとれたての大根をくれた。

これはありがたい


ヤギ

爺さんには悪いがモンジロウに食わせた。


ヤギ

近所の果物農家からはミカンの葉を大量にもらった。

ミカンの葉はモンジロウの大好物なのだ。

しかしこれも二日ともたずに食べ尽くした。


ヤギ

モミジの葉が大量に落ち地面が赤く染まる。

いよいよ、これが最後の恵みとなる。


ヤギ

しかしそれも突風にあおられ消えていった。

ついに我が家の庭は不毛の地になったのだ。

我が家の庭だけで自給自足し「0円」でヤギの飼育をすることをテーマにしてきたが、その目標はここにきて頓挫。 冬用の種まきを怠ったため仕方がない。夏ころは「何とかなるのでは?」という根拠のない期待があったが、考えてみれば無理に決まっている。


そしてついに・・・、

牧草を購入した・・・。


牧草

飼料屋さんに注文し自宅に届いた牧草。

種類は「チモシー」。チムニーじゃないよ。

段ボール一個分くらいのサイズだが重量が30kgもある。

そのようには見えないが、これで一ヵ月以上はもつそうだ。


牧草

開梱し紐を切ったとたんに
「ボムッ!」と、草が膨張した。

どうやら機械で圧縮してあったようだ。

これなら本当に一ヵ月もつかもしれない。


牧草

しかし・・・、 食いつきがあまりよくない。


今までは庭の新鮮な草を選び放題だったから無理もないか。


牧草

イラだつモンジロウは牧草を箱ごとドリブルして放り投げた。

しかし、好き嫌いを言う余裕がある内はまだ大丈夫だろう。


ウサギの餌

それよりも、オヤツ用に買ったこのウサギの餌は気に入ったようだ。

アルファルファを乾燥してペレット状にしたものだが、いい香りがする。

一度食べたらやみつきだ。


ウサギの餌

それ以来、この赤いパッケージを見ただけで寄ってくるようになった。

2kg入りで二千円以上したから、さっきの牧草の10倍ほどの値段である。


こんなの毎日食べさせていたら家計崩壊だ。

ウサギの餌

ヤギにコスト意識などあるはずもなく・・・。


ウサギの餌

すごい食べっぷり。

容器を床に置こうとするも、奪い取るように囲い込み食べ始めた。

なにが違うのか知らないが、複数用意した餌の中でこの餌にだけ執着するのだ。


ウサギの餌

まるで飲み屋のカウンターで泥酔した客のようだ。

この姿はヤギとして、あまり格好のいいものではない。


ウサギの餌

この時の顔が怖いが、実際に今は手を出さない方が無難。



さて、餌の用意は何とかなったがあとは寒さ対策である。

ヤギ

しかし、用意した小屋には入らずにその上で寝ている。

よく見ると体毛がフサフサになり冬毛に変わっていたのだ。


猫

ペット用の温熱プレートも設置したが、これも不要らしい。

猫の座布団となった…。

寒さの心配はとりあえず要らないようだ。


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2020年1月3日 公開

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