4月15日、この季節としてはまとまった雨となった。
雨に打たれながら、ハシボソのお父さんがエサ台に立ちつくしている。
なぜかじっとして動かない・・・。
別のアングルのカメラでみると、エサ台には煮干しが残っているが?
よく見ると煮干しの胴体は朝のうちに食べたようで、頭だけ残している。
我が家のカラスたちも煮干しの頭を食べ残すのだが、もしかして食べてはいけない理由でもあるのか?
いや、おそらく苦くて不味いからだろう。
さっきから「チラチラ」と視線をよこしてくる。
これは食べ物を要求しているのだ。プライドの高いハシボソのお父さんにしては珍しいが、今日は大雨なので野外での採餌が難しいのだろう。
ついには私を睨むように直球の視線を投げてきた。
今日は特別におかわりをやろう。
カラスバーグを拾い集めるお父さん・・・。
口いっぱいに詰め込んだ。
これを巣で待つヒナに与えるのだ。
お父さんは、しばらく迂回行動をとりながら巣に戻った。
そしてヒナに給餌する・・・。
そろそろヒナの姿が見られるかな?
「んっ!?」
なぁんだ、ハシボソのお母さんが巣にいたんだ。
ヒナが急成長したのかと思って驚いたぞ。
お母さんは打ちつける雨からヒナを守っていたのだろう。この時期のヒナはまだ羽毛もない丸裸の状態のため、保温が必要なのだ。
夫婦そろって巣をのぞき込んでいる。
そしてお父さんは雨の中、再び食べ物を探しに出かけるのであった。
2023年4月16日 公開