カラスブログ2020年4月20日 いつもと同じ春

姿の見えないウイルスの恐怖にかられ、多くの人がマスクを買いに走るものだから店頭にマスクはない。 不安を払しょくしたいならマスクやトイレットペーパーよりも知識を求めた方が良いと思うが、 ウイルス学の本が売りきれたという話は聞かない。

自粛の影響で行き場を失った高級魚は相場が下落し、ついに活〆の天然真鯛が通常の半値まで下落した。

真鯛

おかげで私は毎日のように鯛しゃぶ、ブリしゃぶ、フグ鍋などを堪能している。


カラス

そのおこぼれはカラスにも。


ねこ

そして野良猫のミケにも刺身が廻ってきた。


しかし私が価格崩壊した高級魚に舌鼓を打つとき、自粛を強いられた業界は泣いているのだ。 そのような当事者にとってウイルスの脅威よりも、その後に迫りくる不況からの生活破綻の方がよほど怖いだろう。 「人の命は経済活動によって支えられている」ということは否定しようのない事実である。

パニック気味な人間社会をよそに、動物たちはいつもと変わらぬ穏やかな春を迎えている。


狸

最近、頻繁に出没するのはこの狸。

まだフカフカの冬毛をたくわえている。


ヤギ

そして草の無い季節を過ごしたモンジロウ。 彼にとって待ちわびた春だ。 南東側の土手には早くも雑草が生い茂り、もう食べ物に困ることもない。

モンジロウは冬毛がすべて抜け落ちスリムになった。 やせ細っているように見えるが、体重を測ると昨年末よりも増量し25kgを超えた。 これから草が豊富になるのでさらに大きくなるだろう。


ヤギ

今年は桜の花が長持ちだ。

桜の花と新芽はモンジロウの大好物。


ヤギ

二足歩行で高いところの枝をたぐりよせ、こし取るように食べる。


そして新入りも!

キジバト

なぜ鳩がいるのかって? 実は10日ほど前のことだが、力なく庭をさまようキジバトを見つけた。私が声を掛けるとその鳩は立ち止った。 ケガの影響で飛べず衰弱していたのだろう。それで保護したわけだ。

いつもカラスを相手にしている私にとって、鳩は実に分かりにくい鳥だ。 カラスと違い表情が乏しく、何を考えているのか読み取りにくい。

「早くここから出て森に帰りたい」と思っているのは間違いなさそうだ。


キジバト

ミケが鳩の見張りをしてくれているように見えるが、そうではない。

さっき鳩にちょっかいを出しているところを私に見つかり、叱られたところだ。

猫の手が入らないようにケージも厳重にした。


キジバト

しかし隙あらばという感じだ。

鳥に対する執着心がすごい。

ある意味、鳥愛好家である。


鳩の容体は順調に回復し、昨日、無事に元の森に戻っていった。
「ポッポハトヤマ」という名前を付けた次の日のことだった。


さて、ハシボソ夫婦はというと・・・。

カラス

まだ巣作りをしている。夫婦で地面を歩きまわり巣の材料を探しているのだ。


カラス

先週までは綿状の素材を集めていたが、この数日は再び枝を集め始めた。 今年は他のカラスが作った古巣を再利用することにしたのだが、やはりそれでは納得がいかないのだろう。


カラス

巣作りの進行具合は気になるが、もうしばらく巣の場所を観察せずに見守ろうと思う。


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2020年4月20日 公開

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