カラスブログ2017年7月16日 カラスの嗅覚

カメムシ

カラス小屋に迷い込んだ一匹のカメムシ・・・。

床を歩き回っている。

小屋の網を通り抜けて入ってくる虫は、 このくらいのミドルサイズだ。

カラスのおやつにちょうど良い。


カメムシ

さっそくアディの目に留まる。


カメムシ

普段、蜂やコガネムシなら迷わず食べるが、 今日の相手はカメムシだ。


カメムシ

さすがに迷っている。

以前、カメムシの強烈な臭気にやられて以来、慎重なのだ。


カメムシ

私は叫んだ・・・。


カメムシ

だが彼は行った。

進んで苦手を克服していく姿勢だ。


カメムシを食べるカラス

迷った末に摘み上げたカメムシ。

そして小屋中に漂う、腐ったパクチーのような強烈な臭い。 カメムシの最後の抵抗だ。

それは彼にも確実に効いている。


カメムシを食べるカラス

ゆっくりした動作は臭いを我慢しているためだ。


以下 閲覧注意!

カメムシを食べるカラス

哀れカメムシ。臭いを克服したカラスの前になす術もない。

まな板の上の鯉。


カメムシを食べるカラス

まずはカメムシをひっくり返し、調理の準備を。


カメムシを食べるカラス


カメムシを食べるカラス

私の叫びに耳を傾けるアディ。


カメムシを食べるカラス

が、しかし、無情にもカメムシの解体ショーは始まったのだ。

だが、この時点でカメムシの臭気が無くなった。 臭い成分を使い果たしたのだろう。 おそらくアディはそれを知っていて、 臭いが収まるのを待っていた思う。

あるいは彼も私も臭いになれただけか・・・?


カメムシを食べるカラス

ズバッ!っと、最も栄養のある腹の部分から食す。


カメムシを食べるカラス

私がアレコレ言う姿を見て、カメムシを差し出すアディ。

「試してみる?」


カメムシを食べるカラス

「あっそう・・・。要らないなら僕が全部食べるよ。」


その後、カメムシは跡形もなく食べられたのであった。


カラスは嗅覚が弱い?

カラスは嗅覚が弱いと言われている。 中にはカラスに嗅覚は無い、という意見まであるが決してそんなことはない。

人間よりも鈍いが、ある程度の嗅ぎ分けができる嗅覚は備えている。 彼は今、臭いカメムシを食べているが、 以前、彼が最初にカメムシの臭いをかいだ時は、 鼻が曲がるような表情をしていた。 だが、慣れるのだ。

そう、 カラスは嗅覚が鈍いのではなく、 悪臭に対する許容範囲が異常に広いのだ。


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2017年7月16日公開

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