カラス小屋の隣にそびえ立つクスノキ。
この場所に植樹してから10年経った。
一年前のブログでは、樹木の生命力や力強さに感心したものだった。
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だがしかし・・・、
感心している場合ではなかった。
よく見るとあの枝、屋根にもたれてない?
「あっ!! 枝が屋根に喰い込んでるぅっ!」
「いったい、いつからこの状態に!?」
さっそく枝を切断した。
すると、枝の根元部分が30センチくらいズシッと下がった。この枝は根元からの全体重を屋根に乗っけて、ものすごいパワーで小屋を圧迫していたのだ。
今まで気が付かなかった私もマヌケだが・・・。
枝が乗っていた部分は凹んで屋根材が破損している。いつからこの状態だったか知らないが、もう少し発見が遅かったら屋根そのものが割れるところだった。
人間が作った構造物なんて、管理されなくなれば植物によって破壊されるのだ。
つまり、人間が登場する前に地球を支配していたのは植物だったのだろう。
「あぁ、そうとも言いきれないか・・・。」
最近の冷え込みで雑草がなくなり、モンジロウは生草に飢えている。
切り落とした枝をモンジロウに与えた。
クスノキのようなクセの強い植物をを食わせて大丈夫か?
と、思うだろうが、クスノキはヤギの好物の一つだ。
クスノキの枝は翌日には丸裸になった。
よく見ると葉だけではなく枝の部分も食べたようだ。
植物のパワーもすごいが、ヤギの食欲も負けていない。
晩秋の心地よいひと時、
腹いっぱい食べたクスノキを反芻(はんすう)するモンジロウであった。
2024年11月24日 公開