今日も朝から雨が降っている。
最後に朝日が昇るのを見たのはいつだったか、しばらく太陽を拝んでいない気がする。
「明けない梅雨はない!」と言いたいところだが、 梅雨が明けないまま夏が終わった年のことを思い出す。
昨年の猛暑といい今年の梅雨といい、もう少しバランスのとれた気候を望むが、 もうそれが戻ってくることはないのだろう。
この日照不足と湿度により、ついにエサ台のクスノキの枝にキノコが生えてきた。
クスノキにキノコが生えるのは珍しいと思うが、薄ら気色の悪い現象である。
そしてこの謎のキノコは湿気と曇天という環境を得て不気味に成長を続けているが、 もし梅雨明けに猛暑となれば一撃で枯れることだろう。
キノコに虫が寄ってきている。これを好んで食べる虫もいるようだ。
よく見ると赤い点々は全て虫のようだ。
不思議なことにこうして観察していると、さっきまで気色悪いと思っていたキノコが旨そうに見えてくるのだ。
だがしかし、このようなキノコの誘惑にのって死んでいった先人たちも数知れず。
しだいに雨が強くなってきた
そんな中、ハシボソのお父さんがやって来た。
子ガラスもついてきた。
カラスはある程度の雨でも活動できる動物だが、あまりに雨が強まると姿を見なくなる。 その理由は、激しい雨の中ではエサとなる昆虫などが取れないからだろう。 そんななかで活動しても無駄なので休んでいようということだ。
しかし彼らの縄張りにはこのエサ台がある。
他のカラスからすると「反則だ!」「ズルい!」となるが、彼らにとってはこれがアドバンテージ。
激しい雨に地肌を濡らすお父さん。
しかしカラスたちにとっては昨年の猛暑よりは今年の梅雨の方がいくらかマシであろう。
はたして今年の夏はどのような気候になるのか?
2019年7月20日公開