安心して昼寝をする野良猫のミケ。これは4月上旬の様子だ。
しかしこの後、ミケはあまり我が家に来なくなった。
春は動物たちの子育ての季節だ。毎晩、森の中から野獣が喧嘩をする声が響き渡っていた。おそらくキツネとタヌキが縄張り争いを繰り広げているのだろう。
そして昼は森のハシブトガラスがすごい剣幕で周囲の動物を威嚇している。だから春の動物界というのはある意味「治安が著しく悪い」わけで、ミケとしては居心地が非常に悪いのである。
ついに近所から子ギツネの目撃情報があがってきた。しかし定点カメラを確認しても子ギツネは写っていない。用心深い彼らのことだから、人目につかないところに我が子を隠しているのだろう。
これは従来からいるメスのキツネだが、冬毛が抜けると同時にシッポの毛も抜けてしまった。この姿はもはや腹を空かせた野良犬にしか見えないが、実際に栄養状態がよくないようだ。
出産と授乳によって体力を消耗した結果だろう。
最近はモンジロウのところによく遊びに来る。
そして、こちらがキツネのお父さんだ。
毛並みが良くシッポもフサフサしている
モンジロウはこのキツネのことを嫌っている。
キツネのお父さんを睨みつけるモンジロウ。
目の前をウロウロされてイラつくのだろう。
モンジロウを挑発するキツネのお父さん。
「許さーん!」
ついに怒り爆発のモンジロウだが・・・。
むなしく、森に帰るキツネを見送るのであった。
こういうキツネのふざけた態度が日本昔話のネタにされる原因だと思う。
そして5月20日
あれ? 右側にいるのはもしかして?
フワフワの毛並みにあどけない表情・・・。
これが子ギツネだ。
子ギツネといっても、すでに生後3,4か月くらいだろうか? ずいぶん成長している。
今までよく隠していたものだ。
隣ではタヌキの子供も育っているが、これからキツネとタヌキの縄張り争いはさらに激化しそうな予感がする。
2022年6月5日 公開