寒い日が続くが、二月も半ばになると陽ざしが暖かい。
屋根の上には、いつものデブ猫がカラスの食べ残しを狙っている。
ふてぶてしく見えるが、彼は意外と小心者なのだ
遠くから睨む私に気が付き、静かに退散していった。
エサ台が傾くから太ったネコにはご遠慮願いたい。
どうでもいいが、ノラなのになぜあのように太るのか?
2月17日。
屋根の子ガラスが変なポーズをとっているが、あれはお父さんにエサをもらうためアピールしているのだ。
しかし、最近のお父さんは子ガラスに給餌しなくなった。子ガラスはもうすぐ一歳なので当然である。
お父さんの機嫌を損ねないよう慎重に間合いを詰める。
タイミングを見計らい・・・、
「ズバッ!」と、一気に勝負に出る。
以前のお父さんだったらこんなことは許さなかったが、お父さんは年々性格が温厚になっているのだ。
子ガラスはお父さんの様子を気にしているが、このタイミングでお父さんがキレて襲い掛かってくるかもしれないのだ。
安全なところに持って行って食べることにした・・・。
しかし、このような光景が見られるのもあと半月ほどだ。
午前中、森の中でハシボソのお父さんを見かけた。
よく見ると、木の枝を集めている。
それを持って飛んでいく先は送電鉄塔だ。
そう、今年も巣作りが始まっていたのだ。
私の観察によると、巣作りの着工は2月10日のことであった。例年、ほぼ同じ日に巣作りを始めるのだが、おそらく日照時間や太陽の輻射熱の変化などから正確に季節を感じ取っているのだろう。
2023年2月19日 公開