カラスブログ2019年5月4日 野良猫のプライド

野良猫のミケ

昨年は子育てで忙しかったミケだが、今は自由気ままな野良生活である。

そして我が家に居ついた野良猫がもう一匹。


野良猫のハクホウ

後ろで変なポーズでミケにアピールしているアイツだ。

彼は野良猫のハクホウ♂ ミケを追い続けて2年。

憧れのミケと一緒にいられる喜びを全身で表現している。

男がアホなのは猫の世界でも同じことだ。


野良猫のハクホウ

以前はこんなにリラックスした姿を見せなかったのに・・・。

我が家のメンバーに加わったとたん、気がゆるんだようだ。


野良猫のハクホウ

しかし、いつもミケと一緒にいるからといって特に仲が良いわけではない。


野良猫のハクホウ

ハクホウの想いは相変わらず一方通行である。 その情熱はもはやストーカーに近いものを感じるが、 猫の世界にもこのような恋愛感情があることを知った。


しかし、そんなささやかな幸せを邪魔する者が。

野良猫のハクホウ

低い唸り声が響く。ハクホウの縄張りに侵入した若いオス猫だ。

どちらも似たような模様で区別が付きにくいが、 左がハクホウである。

右の猫は昨年からこの周辺に現れた新入りだ。


野良猫のホワイティ

新入りの名はホワイティ。

首輪をしているので誰かの飼い猫のはずだが、実態はほとんど野良である。

若くイケメンでありながら喧嘩も強い、しかも帰る家がある。

ハクホウにないものを全て備えているのだ。


野良猫のハクホウ

飼い猫なんかに負けるわけにはいかない。

野良猫には野良猫のプライドがあるのだ。


野良猫のハクホウ

ここまで互角のにらみ合いが続く。


野良猫のハクホウ

ハクホウがチラリと私に視線を送るがこれは、
「加勢してくれよ!」という合図だろう。

しかし私は今、撮影のため両手がふさがっている。

ついでに言うと、私は猫同士のせめぎあいには口を出さない主義なのだ。

ハクホウよ! 今日はお前のファイトを見せてもらおう。


野良猫のハクホウ

モンジロウのマヌケな声に集中力が削がれる。


野良猫のハクホウ

よそ見をしている間に猫パンチの連打をくらったハクホウ。

すごい速さのパンチだ。


野良猫のハクホウ

すっかり及び腰になってしまったハクホウ・・・。

上半身はまだ辛うじて戦闘態勢を維持しているが、 下半身はおしっこをするよな姿勢で今にも崩れ落ちそう。 それを何とか彼のシッポが支えている状態だ。

もう無理だと思うが「頑張れハクホウ!」


野良猫のハクホウ

体重を活かして寝技に持ち込めばまだ勝ち目はある。

しかし彼のマインドがもう限界である。

だんだん腰が崩れてきた。


野良猫のハクホウ

「ダメだこれは・・・。」


次の一瞬でハクホウはKOされたのであった

野良猫のハクホウ

逃げ出したハクホウを見送り、勝利の余韻に浸るホワイティ。

良く見ると口元に何かくわえている。


猫の毛

それはハクホウの腰のあたりの毛だった。

素早くて見えなかったが、パンチ&噛みつきの合わせ技でKOしたようだ。

助けてやればよかったかな…。


野良猫のハクホウ

その日の夕方、屋根の上に身を潜め意気消沈の様子のハクホウを見つけた。

最愛のミケの前でボコボコにやられ、 野良猫としてのプライドもクソもない状態だろう。


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2019年5月4日公開

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