この無駄に広いウッドデッキだが、手前半分くらいは使っていないので実際に無駄なスペースだ。
一見、きれいに見えるが手前の部分は屋根もなく雨ざらしのため痛みが進んでいる。
よく見ると、木材にヒビ割れや腐食がある。雨に打たれ、真夏の紫外線を浴びたおかげだ。
このままではおそらく、あと二年ももたずに崩壊するだろう。
ウッドデッキの面積が広すぎて奥の方は掃除ができず、長年の落ち葉が積もっている。
今回は、この無駄に広い部分を撤去することにした。
「さぞかし年月が経っているんだろうなあ」と思うかもしれないが、このウッドデッキが完成したのは2016年の秋のことである。つまり、まだ7年しか経っていないのだ。
2016年
↓
当時の私はふと思いついた。広大なウッドデッキが欲しいと。
思い立ったら即行動。それまで芝生だった場所にコンクリートを敷いた。
ホームセンターで買ってきた木材を敷き詰めた。当時は何を考えてこんな広大なものを造ったのか思い出せないが、野外コンサートができるほど広い。
新品のウッドデッキにペンキを塗る。
この時はワクワクしながら作業したものだ。
~ それから7年の時が流れた ~
野外コンサートなどもなく役目を終えた。
天板を留めている木ネジはすっかり腐食していた。これらのネジを締めたときのことを今でも覚えているが、まるで時間を早回しにしたような不思議な感覚だ。
これからウッドデッキを計画している人に知ってもらいたいが、安い木材は使用したらダメ。それと、ビスは必ずステンレス製を使用することだ。
ビスが腐食して電動工具が役に立たず、バールで無理やり剥がしていく。
左の部分は縁側として残しておく。
冬の昼は短い。午後から始めた解体作業は早くも夕暮れとなった。
ウッドデッキを撤去したあとに目立つのが、左の巨石だ。
邪魔なので移動させよう。
しかし、推定500キロはあるであろう巨石は、私一人では全く動かない。
作業が進まないまま辺りは暗くなり、中途半端な状態で本日は終了。
翌朝
助っ人として近所の爺さんに来てもらった。この時点で爺さんは腰が曲がっていて怪しい。頼む相手を間違えているように見えるが、しかしこういう作業はパワーがあればいいというものではないのだ。
私が期待したのは爺さんの長年の経験である。
そして爺さんの的確な指揮により巨石は動いた。
レール代わりの角材に乗せればあとは早い。
あの場所までズリズリと移動させるのだ。
思えば、この巨石は元々あの場所にあったものだ。
7年の時空を超えて元の場所に帰還・・・。
分解した木材のうち、程度の良いものを利用して手すりを作った。
最後にもう一段上に手すりを付けた。
これはモンジロウが飛び越えないようにするためだ。リードの付いたヤギが手すりを飛び越えると、首をつってしまうからだ。
「そんなバカな」と思うかもしれないが、そんなバカなんです。ヤギは一寸先のことも考えずに行動するおバカさんな一面がある。
最後に塗装をして完成。
改修したウッドデッキに一番乗りし、仕上がりを確認するモンジロウであった。
2024年1月21日 公開