カラスブログ2017年6月5日 巣立ち その2

カラスの巣立ち

2017年6月1日明け方
結局、この子ガラスは、こんな中途半端なポジションで一夜を明かした。 しかも未明から局地的豪雨に見舞われたのだ。

巣から離れさぞ不安だっただろう。 ちなみにこのような状況でも、巣立ち前の子ガラスに親が添い寝することは無い。


カラスの巣立ち

周囲が明るくなると同時にお父さんが様子を見に来たが、 子ガラスはがっくりと肩を落としている。 よほど疲れたのだろう。まだ寝ているのかピクリとも動かない。


カラスの巣立ち

陽が昇ってきた。

ようやく目を覚ましキョロキョロと周囲を見渡している。

今日こそは巣立ってほしいところだ。


カラスの巣立ち

10分おきにお父さんがやって来ては、 子ガラスを励ましている。


カラスの巣立ち

それに応えるかのように、 子ガラスは大きく羽を広げる。


カラスの巣立ち

両親そろって頭上から見守っている。

巣立ちを急がないと、今日は未明に南岸を通過した低気圧のせいで、 風が強くなる予報が出ている。風が強まったら巣立ちどころではない。


カラスの巣立ち

朝焼けに照らされる子ガラス。


カラスの巣立ち

お父さんが朝食を運んできた。


カラスの巣立ち

巣にいる子ガラスにも。


カラスの巣立ち

その時だ!

私が巣の方を観察している間に、 子ガラスは飛び立ち近くの電線に移動していた。 私は、またしても貴重な瞬間を見逃してしまった。


カラスの巣立ち

さっきまで子ガラスがとまっていた鉄塔とこの電線は、高さがほとんど同じだ。 巣立ちの子ガラスが高度を維持して飛ぶのは難しいと思うが、 二日間もイメージトレーニングをした成果だろう。


カラスの巣立ち

感心して見ていると、 突然バランスを崩し足を滑らせ落ちそうになる。


カラスの巣立ち

なんとか起き上がれた。


カラスの巣立ち

巣立ちの様子をみていたお父さん。 ようやく一息つく。


カラスの巣立ち

そして次の瞬間、子ガラスは再び飛んだ! 今度は離れた大木の枝に止まった。 私はまたしてもシャッターチャンスを逃したのだ。


カラスの巣立ち

それを見ていたお父さんが、 現場に急行する。


カラスの巣立ち

左がお父さんで右が子供。


カラスの巣立ち

一部始終を巣から見ていた末っ子は、 置いていかれて焦ったのか、 羽をバタバタさせている。 こいつの巣立ちも観察したいのだが、 私は今日はもう、出掛けなければいけない。


カラスの巣立ち

そして昼に家に戻り、観察を再開する。 弟はどうなったのか?

低気圧が過ぎた後の突風が吹き付け、木々が大きく揺れている。 とても子ガラスが飛べるようなコンディションではない。


カラスの巣立ち

サギが突風に煽られて、後ろに押し返されている。


カラスの巣立ち

巣の様子を見てみるが、 子ガラスは確認できない。 どうやら私が出掛けている間に、 末っ子も巣立ったようだ。 結局、この末っ子はほとんど練習なしで、 一発勝負で飛んだようだ。 要領の良い奴だ。

私は結局、何日も巣を見張っていながら、巣立ちの決定的瞬間は全て見逃してしまったのであった・・・。


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2017年6月5日公開

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