[里親決定]
[年齢]
今年生まれの幼鳥
[保護した経緯]
今年の6月中旬に、海岸沿いの松林の地面を飛べないカラスの幼鳥が這いつくばっていました。近くの工事現場の人曰く「2日前からその状態で水だけ与えていた」とのことでした。周囲に親鳥はおらず、野良猫が周りに多くいて危険な状況なので保護しました。
[カラスの健康状態]
保護したときは脚弱のため寝たきりで、脚を触っても反応せず床擦れができていました。羽ばたきをするものの全く飛べません。
保護当時の体重は511gでした。ハムスターフード、ドッグフード、カルシウムビタミン剤、オウムフードを粉末にして流動状にして与え、サナダムシがいたので動物病院にて駆虫しました。
保護から1ヶ月で体重は611gにまで成長しましたが、24時間仰向けで生活し、たまに寝返りでうつ伏せ寝の状態でした。
[両脚のリハビリについて]
保護した当時は両脚に力が入らず立つこともできなかったため、24時間、仰向けの姿勢でした。歩けずに地面を這いつくばっていたため、脚には擦り傷が多くあり包帯を巻いていました。
毎日、太ももから足先までのマッサージをして、両脚の屈伸運動と足指のグーパー体操をしておりました。屈伸運動は、完全に伸ばしきった状態から膝が胸につくあたりまで曲げる(嫌がったらその手前でやめる)、グーパー運動は、指をなるべく全開にさせてから縮めることを繰り返しました。
食事は独自に調合した流動食を与えていました。爬虫類用カルシウム剤(ビタミンD入り)、無糖ヨーグルト、ハムスターフード粉末、子犬用ドッグフード粉末少量、果物をミキサーにかけスプーンで与えていました。
夜、寝る時も仰向けの状態で、このように背中が落ち着くような姿勢にし、枕で頭を支えました。排泄時に尾羽が汚れるので頻繁に拭き取りました。
普段はダランとしていた脚ですが、徐々に自分で伸ばせるようになり、片脚ずつ自分の方へ引き寄せられるようになりました。グーパーが自分でできるようになったのは、保護から1ヶ月半ほど経過してからです。グーパーができるようになってから、小さいネズミのおもちゃは掴めるようになったので、それらのおもちゃを用いて興味を持たせ、足指で掴んでクチバシへ持っていくようにさせました
一カ月半に及ぶ仰向け姿勢でのリハビリの結果、何とか地面に立てるようになりました。
現在は枝を掴むことができるようになり、徐々に握力、脚力が付いてきました。
口の周りは黒くなりましたが口内は赤色です。青かった眼は黒くなってきました。両脚で立って生活できるようになり、置き餌に切り替えました。主にドッグフード、オウムフード、ワーム類を食べています。しかしまだ、寝る時だけうつ伏せです。
足指のグーパーする力がついてきて流木に掴まり立ちするようになりました。まだスタスタ歩くことはできませんが、両翼でバランスを取りながらジャンプして移動できるため生活に支障はありません。両翼は正常ですが、まったく飛べません。
[カラスの特徴]
三日に一度はシャワーで水浴びをしています。
餌を催促する時に鳴きます。掃除機をかけても大人しく様子を見ています。
床擦れで怪我をしていたので何カ所か禿げています。
[現在の飼育環境]
室内を一畳分くらいのサークルで囲い、ペットシーツを敷いています。
[飼えなくなった理由]
現在の家を引っ越すことになり、経済的に保護が厳しくなりました。
[里親に求める条件]
「飼いたい」 に応募方法が記載されています。
内容をよく読んでからご応募ください。
2023年8月31日 里親決定
2023年8月26日 公開