カラスは一羽ごとの個性が強く、
見知らぬ二羽のカラスを同時に飼育するのは難しい。
だからと言って別の小屋を用意して別々に飼育するのは面倒だ。
そこで、飼育小屋に仕切りを入れて一ヵ月程度慣らし、
十分に顔見知りになったところで、仕切りを撤去するのが良いだろう。
この二羽のカラスもそうして一緒になったが、
同居初日はずいぶんと先輩からの攻撃をうけた。
カラスの群れは犬のような命令系統もない烏合の衆だ。
だが、間違えてはいけない。
命令系統は無いが上下関係は存在するのだ。
概ね先輩カラスが上位になる。これは喧嘩が強いとかではなく、
例えば、刑務所で先輩の囚人が威張っているのと同じだろう。
エサを与えるときも、まずは先輩が前に出てきて、
後輩は後ろに下がる。
面白いのは、仲の悪い二羽でも寝るときは寄り添って寝ているのだ。
これは就寝時のリスクを回避する習性だと考えられる。
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2016年12月3日公開