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このカラスは幼鳥の頃に羽を怪我して、 親からはぐれたところを保護し、今では私の家族だ。
親から教えられてはいないはずだが、幼鳥の頃から水浴びが好きだ。 水浴びはカラスの本能だろう。だが泳ぐことはできないので、 プールは足が着く深さにする必要がある。
バスタブに豪快に飛び込む。 そして羽を揺らしながら体を沈め、入念に汚れを落とす。
そして腰を振りながらお尻の回りも清潔に。
ピョン、と飛び出し身を震わせ、水を落とす。
まだ、おなかの羽毛がびしょ濡れだ。
最後の仕上げにもうひと振り。
そして風切り羽の手入れが終われば完了。
これを一日に2、3回繰り返すのだ。
しかも雪の降る真冬でも欠かさない。
2020年1月5日 改訂版に移行
2016年12月3日公開