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カラスは鳥としては大型の部類であり、
その大きさの割に体重は軽く軽快な飛行を可能にしている。
きわめてバランスの良い鳥だ。
自然界でカラスを標的にできる動物は一部の猛禽類だけであろう。
身近なところではオオタカがそうだ。
今回紹介する画像は我が家の防犯カメラに偶然写っていた、
オオタカがカラスを追うシーンだ。
画像の左に我が家のカラス小屋があり、 そこにいつもたむろしているハシボソガラスの夫婦がいる。 小屋の下に二羽いる。
先ほどまで我が家のカラスにちょっかいを出していた一羽が 何かに気が付き、警戒音を発しながら飛び立った。
画面の左上にうっすらと白い影が写る。
影の正体は鳥だ。森の中に潜んで獲物が通るのを待っていたのだろう。 普段はこの辺りにキジバトの夫婦がいる。
カラス小屋にたむろする暇そうなカラスに標的を変えたようだ。
翼をひるがえしカラスの方向を向く。完全にロックオンした状態だ。
尾翼の裏側は白と黒のゼブラ模様だ。おそらくオオタカだろう。
体の表面は茶色だ。体の大きさはほぼ同じか少しカラスの方が大きいようだ。
いたずらに高度を上げることなく超低空で逃げるカラス。 推進力を進行方向のみに絞りひたすら加速させる。
横顔に黒いラインが確認できる。 オオタカにしては小型だがハヤブサではなくやはりオオタカだろう。
この後、二羽はカメラから姿を消した。この間、約3秒。
オオタカの加速力も凄いがカラスも機敏さでは負けていない。
さて、カラスの運命やいかに!
数秒後にカラスだけが戻ってきた。 寝技に持ち込まれたら勝ち目は無いだろうから、 おそらく俊敏なカットバックで逃げ切ったのだろう。
強敵に追われていたとは思えないほどに余裕の表情だ。
そしてカメラ目線で勝利の雄叫びをあげている。 このカラスの夫婦はこの森を縄張りにしているので防衛意識が高いのだろう。
2019年1月20日改訂版 に移行
2016年12月3日公開