5月7日
どうやら子ガラスを森の奥に隠しているようだ。探しに行くことにした。
飛んで行く方角からして庭の左奥、池の東側だろう。
庭はここまで。あの柵から向こうは公園へ続く森で、右側は池だ。
奥に進んでいく。右側は土手になっていてその先は池がある。水鳥の楽園だ。
100mほど進むと、やや開けた場所が見えてきた。ハシボソガラスが好みそうな場所だ。 そしていつもの夫婦の怒声が聞こえてきた。
やっぱりここだ。
おなじみの鳴き声だ。
ハシボソ夫婦はここに縄張りを移動させて、
子ガラスの飛行訓練をしているのだろう。
5月19日
あれから子ガラスを見かけなかったが、
最近は我が家の庭にも飛んで来るようになった。
生えたての羽は一つも欠損が無く、きれいなシルエットだ。
黒色は親よりも少し薄くやや灰色に見える。
親と鳴き声が異なるので遠くからでもすぐに分かる。
5月25日
我が家のカラスにも子ガラスを見せに来た。
子ガラスはまだ飛ぶ速度がおそく風に煽られているのを見かける。
この季節にヨタヨタ飛んでいるカラスは子供なのだ。
下に止まっているのが子供。 子ガラスはまだ自分で餌を取れないので、 こうして口を大きく開けて餌をねだっている。
子ガラスにとって、今が一番楽しい時期であろう。
毎日のすべてが新しい発見だ。
秋には厳しい別れが待っていることを彼はまだ知らず・・・・
5月30日
夫婦のうち体の大きい方のカラスだが、最近、羽の一部が白くなってきた。
これは羽が白化したのではなく、
換羽により羽毛が抜けて、下の灰色の羽毛が見えているのだ。
カラスは毎年、春から秋にかけてゆっくりと羽が入れ替わる。 風切り羽は重要な羽だからか生えるスピードも速いが、 羽毛は意外にゆっくり生えてくる。しばらくは剥げまだらの姿をさらすことになる。
彼も子育てに疲れているのだろう。
木に止まりチラッとこちらを見る。
6月14日
最近、ハシブトガラスが数羽の群れで縄張りに侵入してくるようになった。
そのたびに夫婦はスクランブルをかけているが、
ついに、ハシブトカラスは庭にまで降りてきた。
我が家のカラスが落とした手羽元を食べるハシブトガラス。 ハシブトの方が体が大きくクチバシもごついので、 喧嘩では勝てないのだろう。
6月18日
一か月ほど姿を見なかった猫のウシ君が戻ってきた。
猫なのにウシという名前だ。
だが、体はやせ細り、左の頬には大きな傷がある。
いったい、彼に何があったのか・・・・。
6月18日
ハシブトガラスの群れに縄張りを追われたハシボソガラス一家。
ついに庭に来なくなってしまった。
入れ替わりに増えたのがこちら。
スズメも子育て中。
6月18日
そしてムクドリは少し遅い巣作りの季節。巣の材料を捜し、庭を歩いている。
咥えているのは笹の葉とカラスの羽毛。