カラスブログ2018年5月27日 子ガラスを連れてきた

子ガラスの追跡観察を諦め、待つこと二週間。 時々、子ガラスの声は近くで聞こえるのだが、なかなか姿を見せない。

そして巣立ちから18日目の5月23日夕方。ついに姿を現した。

ハシボソガラスの親子

両親の後をついて飛んできた子ガラス。 まだあどけない表情だが、もう十分に飛び方を覚えたようだ。 手前にいるのはお父さん。

この日は日中に強い雨が降り続き、今は雨が弱くなったところだ。


ハシボソガラスの親子

エサ台には煮干しが置いてあるのだが、すぐには取りに来ない。


ハシボソガラスの親子

あえて、じらしているのだろう。

簡単に獲物が手に入っては教育によくないからだ。


ハシボソガラスの親子

腹をすかせた子ガラス。

口を大きく開けて食べ物をねだっている。口の中はまだ赤色。


ハシボソガラスの親子

あれ?

お父さんはクルっと向きを変え、エサ台を背に歩き出した。


ハシボソガラスの親子

「簡単には食べ物をやらないよ」

という教育方針らしい。

だがそれだけではなく、何となく意地悪さがにじむお父さんの背中・・・。


ハシボソガラスの親子

でも子ガラスにとっては偉大なお父さんだ。


ハシボソガラスの親子

お父さんはすっかり無視を決め込む。


ハシボソガラスの親子

子ガラスを置いて屋根の向こう側に消えた。


ハシボソガラスの親子

必死に声を振り絞って訴えるが、 その鳴き声は「ビャー、ビャー」と、子ガラス独特の小さな声だ。


ハシボソガラスの親子

お父さんが戻ってきた。


ハシボソガラスの親子

人間社会においても、こういうタイプの大人は存在する。

教育熱心と意地悪が融合し、自分自身でも理解できない複雑な心境である。


ハシボソガラスの親子

子ガラスは自分で獲物を取ることができないので仕方がない。

嫌なら早く自分で獲物をとることをおぼえるしかないのだ。 意地悪なようだが筋の通った教育方針である。


ハシボソガラスの親子

子ガラスは我慢の限界。


ハシボソガラスの親子

お父さん、カッコよくエサ台にジャンプ!


ハシボソガラスの親子

期待に満ちた表情の子ガラス。


ハシボソガラスの親子

お父さんは一撃で小魚(煮干しだが)を仕留めた!?


ハシボソガラスの親子

だがしかし、子ガラスには与えずに飛んで行ってしまった。


ハシボソガラスの親子

呆然と立ち尽くす子ガラス。

この後、お父さん+小魚を追って飛んで行ったのであった。




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2018年5月27日公開

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